過去には「隠し球」でアウトを取ったり、ベースではなく守備の選手に向かって走塁して自分の背中にボールを当てさせてセーフを取る。スタンドからサインを盗んで選手に教える。等々の行為を強豪といわれるチームが平然とやっていました。
開会式の選手宣誓で『正々堂々と・・・』などはウソ八百。
学校もチーム監督も悪意ある行為を指示しても勝つ。そんな行為が蔓延する高校野球
そんな教育を受けた生徒 (選手) だからプロに行ってもグラブに表示された企業マークを見えるように構えるからン百万円出せとか、野球より投資に重点を置く「投げる不動産屋」とか薬物に平気で手を出すようなルール無視の性格に育てられるのでしょう。
学校という企業経営なんだから『学校名が売れさえすればどうでもいい』という商業主義が台頭する高校野球に、今年は爽やかな学校が登場しました。
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長崎県立大崎高校
長崎県西海市の島嶼部にある人口5千人ほどの大島にある公立高校。
全校生徒は約130人。少し大きな高校の野球部員数と同じくらい。
清水監督が3年前に同校に就任したときには野球部員はたったの5人で練習さえまともにできなかった選手全員が近所の子供という純地元産野球部が昨年の長崎県大会や強豪ひしめく九州大会のチャンピオンとなって春の全国センバツに学校創立以来初出場しました。
監督は若い清水央彦 という長崎県で初の全国制覇を成し遂げたあの清峰高校で野球部の指導をされていた方と聞きます。
清峰高校も佐々町という小さな町の学業成績も優秀な子ばかりが通う公立高校。
清峰高校戦績
🔶平成17年夏 3回戦で大阪桐蔭に1-4で負け
🔶平成18年春 東海大相模、PLを6-0で下して
決勝戦で横浜高校に0-21で準優勝
🔶平成18年夏 福井商に6-7で2回戦敗退
🔶平成20年夏 愛知東邦に4-5で2回戦敗退
🔶平成21年春 日本文理、福知山、簑島、報徳を撃破
あの強豪花巻東を1-0で破って長崎県勢としても初優勝
清水央彦 という監督は、2001年から佐々町の北松南高校(現・清峰高校)で野球の指導をされて、その後監督を務めた佐世保実業高校でも2度の甲子園出場しましたが2013年に部活動で厳しさを"行き過ぎた指導"と判断されてグラウンドからも、学校からも放逐。
大崎高校野球部が、監督に指導されてわずか3年で甲子園にたどり着いた理由は監督の指導方針
🔶「一番は徹底すること」
決めたことはきっちりやり切る。
ダッシュは最後の1メートルまで走り切る。
遠投も1球1球全力で投げ切る。
「できる、できないと、やる、やらないは明確に分けて考える。まず、やろうとする姿勢を徹底する。」
"徹底"を重ねることで体も心も強く
負けにくいチームができあがる
一切の妥協を許さない。
監督が大崎高校に来た時、部員は1年生1人、2年生4人の計5人。監督1年目の夏と秋、さらに2年目の夏も初戦コールドで敗れた。監督は厳しく指導してパワハラとして佐世保実業を去ったことを思い出して失意の底にいた部員たちに直接問い掛けた。
「もっと厳しくやっていいか」
清水監督の噂は聞いていた部員たちは
「もっと厳しいものと思っていました」
「勝ちたいから厳しくしてください」
と返事したそうです。
グラウンドでは厳しい清水監督は、裏表がなく、誰に対しても叱るポイントは変わらない。高校野球を通じて「決めたことはやる」「できることはやる」「易きに流されない」「一切妥協しない」などの人としての生き方を子供たちに身をもって教える。こんな監督が少なくなって来ているのかもしれません。
3/21(日) 日刊現代 9:06配信
大阪桐蔭のエース松浦は北海道出身(C)共同通信社
【松坂、筒香を育てた小倉清一郎 鬼の秘伝書】
優勝候補筆頭の大阪桐蔭は、最速150キロ左腕の松浦、同154キロ右腕の関戸、強打の主将・池田らを擁し、3度目の春夏連覇を狙える戦力が整っている。
最近気になっているのは、大阪桐蔭の有望中学生の勧誘が、急速に全国各地に広がっていることだ。
今回のベンチ入りメンバー18人中、大阪府外の出身は13人。
松浦は北海道・旭川市、
関戸は長崎県・佐世保市出身で明徳義塾中(高知)から大阪桐蔭の門を叩いている。
他にも関東出身の選手が何人か入っており、まるで全国選抜といえる構成だ。
昨年のドラフトで西武に指名された仲三河は栃木市出身で、強豪・小山ボーイズから大阪桐蔭に引っ張られ、「ついにここまで手が伸びてきたか」と関東の強豪校は震えあがった。
地元の常連校に内定した中学3年生が、後になって大阪桐蔭に進路を変更するケースも頻出しているそうだ。
たとえ「後出し」でも「全国制覇」をしたい有望中学生の憧れになっているため、こういうことが起こるのだ。
■野球留学ルールを作るべき
これまでの野球留学は「甲子園に行きたい」という大都市圏の中学生が地方の強豪校に流れるケースが多く、東京などの関東の中学生が、馴染みにくいといわれる関西の高校へ進学するケースはまれだった。大阪桐蔭だけは別格ということだ。
関戸を引き抜かれた明徳義塾は18人中16人が県外出身なのは相変わらずとはいえ、そろそろ規制のルールを作る時期がきているのではないか。
横浜で部長を務めている頃は、私が中学生を発掘、勧誘していた。「横浜だって全国から集めていただろう」と指摘されるかもしれないが、実は「学校名が『横浜』だから、地元の選手6、7割。県外出身者は3、4割まで」という渡辺監督の考えと「県を代表して出場する甲子園に、他県の出身者ばかりで出ても学校の宣伝にはならない」という学校側の方針があり、厳守していたのだ。
私学には経営がある。入学者やベンチ入りメンバーの人数を制限するのではなく、「県外出身者はスタメン4人まで」など試合に出る人数を制限するのはどうか。
(小倉清一郎/元横浜高校野球部部長)
確かに、今の高校野球は各都道府県の代表校というより私学の所在地別の対抗試合? 将来のプロ野球選手の事前審査会のように見える人もいるでしょうね。
※私学の横浜高校は平仮名のあ~んまで言えなかった私の同級生も野球部で甲子園に行きましたが、地元で「与太校」とか「ヨタ高」と呼ばれており詳細は書けませんがそれなりの学校。本人も他所では横浜高校に在学しているとは決して言いませんでした。
同じく甲子園優勝経験のある市立の横浜商業高校はなかなか入れないので似たような学校でも区別されて「Y校」と「ヨタ校」として明確に区別されていたという記憶があります。
ずるいことを身をもって教えている強豪校にはあきれます、教育の一環として部活動しているよりも学校という商売の宣伝に使うというのに違和感を覚えます。市立和歌山高校応援しま~す。