al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

フォーレ・レクイエム第2稿

2011年09月05日 | 合唱
SSJCで演奏するフォーレ・レクイエムの第2稿のCDが届きました。フォーレ自身の筆によるオリジナル版です。
 #その後の大編成版はフォーレの許可を得て出版社が改訂したものと思われる。

初版には無かったOffertoriumとLibera meが加筆され、ヴァイオリン(ソロ)、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ、ティンパニ、オルガンという初版の構成にホルン、トランペット、トロンボーンが加わったオケ編成です。

その後、出版社の要請で大きなシンフォニックな編成に改訂され、それが好評だったために、今では殆ど聞かれることが稀になったオリジナル構成。

SSJのマエストロは、ヴァイオリンを2本にするとか多少の手を入れて20名ほどのコンパクトな編成で臨むようです。

で・・このCD・・・繊細さが違います。オケが小さいですから合唱が際立ちます。演奏は少しもドラマチックではなく、深く静かに眈々と流れ、その上で合唱が薄いヴェールが風に揺れるように響きます。

合唱はモンティヴェルディ合唱団で、クリュイタンス&パリ音楽院管のCDも持っていますが、同じ合唱団でも全然繊細さが違います。多分、人数も相当違いますね。合唱というよりも各声部3~4人の声楽アンサンブルみたいです。

ああ・・出来立てほやほやの合唱団でこれを演るの?

ため息と共に冷や汗が出てきます・・・・

何だか、ちょっと触っただけで壊れそうな薄いガラス工芸品のような・・・

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