al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

満足の「第九」合唱

2012年02月27日 | 合唱
何度「第九」を歌ったでしょうか?
ざっと40回位になりますか。というか、合唱の始まりが「第九」でしたし声楽を始めたのも合唱が切っ掛けですから、今の僕(趣味の上での)スタート地点が「第九」合唱だったわけです。

その「第九」なのですが、そもそもアマチュアの「第九合唱」は100人超の大合唱団、しかも敷居の低い市民参加のイベント合唱団が多く、演奏会自体も音楽会と言うよりも町起こし的、または市民連帯を意識した市民運動のイベントとして始められたものが多いので、どうしても雑唱団の様相を呈します(笑)

高音に届かずにぶら下がるソプラノとテノール、人数だけは多いのに自信の無さか全く声が飛ばないアルト、吠えまくるバス、オクターブ下で低空飛行を続ける人、果ては別の曲を歌ってる?かの人(爆)

そんな皆さんの中で、何とかちゃんとした歌を歌おうと頑張るのですが、そこは声楽をやっているとは言え生兵法、どうしても周囲に負けて力み過ぎて個人的に満足のいく演奏は出来なかったんです。

さて、昨日は「国技館5000人の第九」でした。都内の方はそれなりに練習会場で声を合わせてはいますが、3000人程の都外参加者はその場限りですから、正にイベント型合唱です。前日のリハーサルでマエストロの方向性を初めて知り、本番当日のゲネプロで仕上げ!ですから何とも・・(汗;

そんな中でも、昨日は今までで一番満足のいく第九が歌えました。座席が第一部で歌う「献堂式」のための特別合唱団であったこと、つまり練習密度が高い皆さんの中でという環境もありましたが、自分自身が周囲の声を聞きながらも自立して歌えたという事でしょうか。周囲から聞こえてくる様々な雑音?(笑)や、大会場でのオケの音が時差を伴って聞こえてくるという音場の悪さに惑わされずに自分の歌が歌えたってことです。

小さな出来事ですが、前から残念に思うことが多かったのでとても嬉しい一日でした。

隣の席の取手のお母様たちと仲良くなれたのも(爆)


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