ー チャットGPT ー
庭のりんごです。いくら探しても2個だけ。
チャットGPT。最近よく新聞、テレビに登場する。
なんでも、今までは、例えば取引先に提案する文書を起案して送るまで1時間かかっていたのが、3~4分で済むという。
願ってもない機械の登場である。昼休みはのんびり3時間とれるようになるかもしれない。週に3日働けばいいようになるかもしれない。
しかし、紙と鉛筆時代の元サラリーマンは待てよ、と考える。チャットは今現在この瞬間までに世に出ているデータの中を探して回答してくる。
そうすると、1時間後もう一度チャットに同じ相談をしてみたら、もっといい案を出してくるかもしれない。あるいは取引は見合わせた方がいいなど全く逆の提案をするかもしれない。
さらに、同じように取引先から何かいい案を、と言われていたご同業の他社が休日返上でPC と格闘したらこの取引、他社に持って行かれかねない。
あれこれ考えると、結局、提案書の提出期限ぎりぎりまでPCの前に座り続けるハメになる。これでまず昼休み3時間の夢は消える。次いで休日も休んでなんかいられなくなる。
ほかに余剰人員とみなされてクビになる危険がある。米CNN テレビなどは事務や営業職などホワイトカラーの職業が影響を受けると報じている。(2023.7.2 産經新聞)。
一方、 “ チャット業者 ” は他の業者に遅れまいとして、なりふり構わず情報集めに奔走し、企業や役所や個人にこれを売りつける。
しかし、個人情報を違法に集めた結果、訴えられる危険もある。現にある米国の業者は数億人に上るインターネット利用者の個人情報を盗み出しているとして、業務の一時停止や金銭的な補償を求めて連邦裁判所に集団提訴されているという(同)。
どうすればいい?
チャットに頼らなければいい。自分の頭で考える。チャットが陳腐なことばを拾い集めて「ハイ、お待たせ」と持って来たことばには “ 創 ” の新鮮さはもちろん、 “ 情 ”のカケラもない。所詮機械がやった陳腐なことばの寄せ集めである。
公務員が先例を探すのには便利だろうが、不断のイノベーションが命のビジネスの世界でそんなやりかたをしていていたのでは早晩取引先に見破られ、見限られるだろう。
ラブレターも同じだ。チャットに書かせたものなど、利口な相手ならすぐ見破ってしまう。
子どもの頃、よく釣りに行った。エサを水中に入れた途端に食いつくのをダボハゼと言ってバカにしたものだ。骨だらけでダシにするしかなかった。
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