ー 免疫ビタミン ー
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「免疫ビタミン」のすごい力
杣 源一郎 ワニブックス
病気を予防したり、治す物質は普段、自分たちが食べている物の中にある。その物質は“免疫ビタミン”。正式にはリポポリサッカロイド(LPS)である。
そもそも病気になるのは体に侵入してくる細菌やウィルス、あるいは体の内側に生じるガン細胞などのせいである。
一方、人や動物は生まれながらにこれらの「敵」を撃退するシステムを持っている。
まず「敵」が進入したり、体のなかで発生すると免疫の第一次防衛ラインにいる大食漢のマクロファージが出動して、見つけ次第食べ尽くしてくれる。自然免疫機構である。
もし、第一次防衛ラインを突破してきた「敵」があれば、リンパ球が抗体をつくるなどして撃退する。第二次防衛ラインともいうべき獲得免疫機構である。ワクチンはここで働く。
つまり、第一次防衛ラインにいるマクロファージが元気でいてくれれば、病気は予防できる。このマクロファージを元気にする、活性化させる物質がLPSである。
LPSは多くの野菜、くだものに含まれている。米、ソバ、レンコン、ジャガイモ、サツマイモ、シイタケ、キャベツ、レタス、リンゴ、ナシ、バナナ・・・。調理法を選ばない。ただし、農薬をまいた土から採れた作物には少ないらしい。
LPSはどんな病気から体を守ってくれるか。ガン、アルツハイマー、うつ、感染症、高血圧・・・。どんな病気を治してくれるか。胃潰瘍、腎臓結石、肝硬変・・・(以上「免疫ビタミンのすごい力」 杣 源一郎 ワニブックスより要旨引用)。
考えてみると、体というのは骨の組み合わせや筋肉の付き方はもちろん、ひとつの細胞の中で動き回る何兆という小分子の配置や働き、加えてこれらを外敵から守る仕組みまで、途方もなく精密に創られている。そしてその全容はほとんどわかっていないらしい。これは察するに神様の仕業である。
その神様手ずくりの生身が具合悪くなった時、人間は神様に相談もなしに、クスリという合成品を入れてなんとかしようというのである(前回 ークスリ嫌いー)。危なっかしいことこの上ない。
( 次回は ー キャベツ ー )