ー キャベツ ー
最近キャベツの千切りに精を出している。食卓には毎度差し渡し30センチの皿に山もりのキャベツが載るようになった。家内と二人分である。
包丁を研いで、葉を水で洗い、丸めて、端からなるべく細く切っていく。一番外側のごわごわした葉も捨てない。生来のけちん坊である。
お断りしておくが、写真はうまく切れなかったケースで、いつもはもっと細く切れるし、きれいに盛ることができる。
キャベツをたくさん食べるようになったのは、酵素栄養学の第一人者と自負される鶴見隆史医師の本を読んで以来である。先生は子供の頃小児喘息を患っておられた。
すると、おばあちゃんが毎日の食事に生キャベツの千切りを出してくれた。それを食べまくった。不思議なことに喘息はピタリと鳴りをひそめた(「「酵素」の謎」 鶴見隆史 祥伝社新書)。
ところが、高校に入ってマーガリンを塗ったトーストや肉入りのインスタントラーメン、それにチョコレートなど甘いものを食べたら、また喘息の発作にみまわれた。これらには腸内を腐敗させる成分がたっぷり入っているという。(同)。
つまり、キャベツが腸をきれいにしてくれた結果、栄養分の吸収が良くなり、喘息が治ったということだろう。
それに、「最近の研究で、腸には免疫細胞の7~8割が集まっていることが明らかに」なったらしい(「それでも薬剤師は薬を飲まない」宇多川久美子 廣済堂)。
腸内細菌や酵素の具合もあるかもしれないけど素人にはわからない。
とにかく、はっきりしているのは、生のキャベツを食べ続けたら喘息が治ったということ。
そうなると、喘息だけでなく、ほかの病気も予防したり、治したりすることができるのではないかと例によって都合よく拡張解釈して、一層千切りに精を出す。家内は笑っているかもしれない。笑わば笑え。燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや。
( 次回は ー 今どき、農家の後継ぎ ー )