ー クスリ嫌い ー (テーマを変更しました。)
下 「今日の治療薬」
中 「薬剤師は薬を飲まない」
上 「医薬品クライシス」
くすりが嫌いになったのには理由がある。
まずは、副作用である。10数年も前に買った出版物は、ある高血圧の薬について、心不全など20を超す副作用をあげている(今日の治療薬 解説と便覧 水島裕編集 南江堂 )。血圧を下げてもらいに行ったのに心臓が止まったのでは落語のネタにもならない。
それじゃあ、心臓を元気にする薬も出しておきましょうということになったとする。そうするとその薬には不整脈や吐き気の副作用があると書いてある(同)。
また、それじゃあとなる。こうして薬局を出るときには両手は薬袋の山となる。
次は、薬局の窓口でよくこんなやりとりをしていたという元薬剤師の話。
薬剤師:「血圧のお薬とは、一生のお付き合いになりますから、気長に続けていきましょうね」
患者:「じゃ、こちらの薬局とも一生のおつきあいになるわけね。末永くよろしくお願いします」
早い話、一生治らないということ。(薬剤師は薬を飲まない 宇多川久美子 廣済堂出版)
最後は、「薬は病気を治すものではない」と断言した新書に出会った時。著者は大手の医薬品メーカーで10年以上薬を作る仕事をしてきた研究者である。高血圧については、「ほとんどの高血圧の原因ははっきりしていない。医薬品にできることは、血圧を上げるホルモンの生産を止めるなどして、とりあえず血圧を正常な状態に保つことだ」という(医薬品クライシス 佐藤健太郎 新潮新書)。
ここまできたら、嫌いにならない方がおかしい。嫌いになったはいいけど、病気にはなりたくない。調子のいいことを考えていたら、捨てる神あれば拾う神あり、書棚に、薬に頼らず普段私たちが食べている食物のなかに病気を予防したり治すことができる物質がある、と説く本を見つけた。
( 次回は ー 免疫ビタミン ー)