ー加州L.A. コーヒー事情ー
プロポジション65 警告
米国カリフォルニア州ロスアンジェルスのスターバックス店に出されている看板。 「コーヒーには発がん性があります」と書いてある。
同州にはプロポジション65という法律がある。1986年、住民投票で制定された。これにはガンや生殖機能異常を引き起こすとされる化学物質のリストが付いている。
リストに載っている化学物質は年ごとに増えて、2020.1現在、1,000を超えている。(JETORO=日本貿易振興会)
コーヒーに含まれている成分はアクリルアミドである。これはコーヒーだけでなく、ポテトチップスやフライドポテトなど植物由来の食品を焼いたり揚げたりするときに出てくる。
リストアップされた成分をある程度以上含んでいるものを販売したり、流通させる場合には適切な警告文を表示しなければならない。(JETORO=日本貿易振興会)適切な警告をしないと罰金が科される。
例えば、「適切な警告なしに販売されたコーヒーへの罰金は、1杯あたり2500ドル(約28万円)まで跳ね上がる可能性がある」。(フジサンケイビジネスアイ 2017.12.4)
おもしろいのは、日本ではどこのコーヒー店に行っても警告文など目にしないことである。なぜ警告文がないかというと、そういう法律がないからである。なぜ法律がないかというと、消費者が気にしないからだろうと思う。
もっとも、コーヒーの健康効果は複数の研究で示されているという。(フジサイビジネスアイ 2017.12.4) コーヒー党にも味方がいる。
(次回は ー 真の友 ー )