おじいちゃん、ウクライナで戦争が起きています

1938年に中国で戦死した祖父を思って投稿しています。

    「ウクライナに栄光あれ!」

昭和12年8月12日のたより②

2023-10-30 10:31:44 | 日記

「日もたってお達者になっても瓦の方は売れないそうだからやめておく方がいいと思う。

 

母もあの気性だからお達者なことと思いますが、あまり無理をせぬようにご自愛なさるよう御言付けいたします。

 

それから子供の名は長谷川様からお知らせありまして、十余りの中から私は「英男」というのが良いと思うのです。

 

子供の英男は8月6日、私は8月11日生まれです。

 

私の留守担当者は妻の貴女になりますから、種々調べがあっても貴女が出て下さい。

 

今日(12日)大阪に来ている記虎熊一さんが面会してくださいましてお祝いを頂きました。よろしく言って下さい。

 

また、堺の住吉様へ行軍して武運長久祈願してきました。

 

13日予防接種、14日出発準備、15日出発の予定です。

 

何も心に残ることはない。どうぞ留守中子供を中心にお達者でお暮しなさるようお祈り申し上げます。

 

正義(弟)にも他人に笑われるようなことのないように気をつけて家事に励むようお伝えください。

 

方々から手紙を頂いております。村の人にもよろしく」

 

 

父が亡くなった時「父の名前はおじいちゃんがつけたのだろうか」という疑問がわきましたがこの手紙で解決されました。

おばあちゃんに聞けば簡単に分かったことなのですが「聞きたいことは亡くなってから湧いてくる」ものなんですね。

おじいちゃん、英男の長男も8月生まれですよ。

 

大阪に来ている記虎さん。この方の孫さんが高校ラグビーで有名な記虎監督さんなのでしょうかね。


昭和12年8月12日の便り①

2023-10-28 10:18:25 | 日記

昨日(11日)は午前7時外出いたしまして梅田の叔父の家へ立ち寄りお世話に相成りました。

 

午前11時ごろ、堺から姉様と小春(妹)と子供が来まして面会いたしました。誠にありがとう。

 

皆様の達者なことを聞きまして安心いたしましたが、貴女(妻)に会われないのが淋しかった。

 

しかし貴女には私に対して無情で無事をよく察しております。また、私に対して重大な責任を持っているという事です。

 

それは私の出征後生まれ出でたる私の子供のために、私の目に会うまでは大切に育て上げなければならないのです。

 

どうぞ四季の風期によく気をつけ責任のためにお達者でお暮しなされるよう、神かけてお祈り申し上げます。

 

私も久方ぶりに出産を子供を一目見たい。一目見たい。しかしそれは決して許されないことだ。

 

私は国家のために皇国の名誉のためにこの身をささげた身だ。自己のため、妻子のために涙など決して出すことはできないのだ。

 

だからどうぞ貴女も出征軍人の妻だから決して女々しきことは無いように。あまり他人のお世話にならぬように心がけて務めていただきたい。

 

それでないと私も心苦しく責任の重大になることと思うのです。貴女も産後のことなればあまり責めるようなことになってあいすみませんがお許し下され。

 

 

「軍人なれば、軍人の妻なれば」という文面が見られます。世の中全体がそのような風潮であることにに国民は疑いを持たなかった。まだ日中戦争がはじまったばかりで、日本軍の強さを信じていた、そんな時代でした。


イスラエルの紛争

2023-10-28 10:09:29 | 日記

おじいちゃん、新たな戦争が始まりました。イスラエルガザ地区のパレスチナ住民とイスラエルの戦いです。

 

イスラエルの紛争は長く、元をたどれば2000年以上まえからの因縁ということでしょうか。

 

エルサレムはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教が生まれた地であり問題が複雑すぎて大変です。

 

第三次世界大戦へと拡大していかないことを願うばかりです。


昭和12年8月7日の便り

2023-10-17 10:43:30 | 日記

長らくおじいちゃんの便りを書いていませんでした。頑張って書いていきましょう。

前日の昭和12年8月6日におじいちゃんの初めての子供が誕生しました。(私の父です)

そのことを知って8月7日に故郷へ書いた手紙です。

 

 

「まさゑ様には6日朝、男子御誕生のよし、大慶に存じます。その後母子共お達者ですか。

私の出征後に男子生まれ、誠に一家にとって名誉この上なき事と私も喜んで勇んで北支に向かうことが出来ます。

こんなめでたき事ほかになき事と歓びおります。今後ともよくお祈りいたしまして、安全と感謝受けましょう。

今日は松下さん、長谷川さん、山福さん等お手紙頂きました。

承けたまわれば郷里の郷軍、消防青年団等からお伝えを受けたよし、私としては出征後とはいえ誠に責任の重さを加えるように思われ、ただ感に打たれるのみです。

何分にもよろしく御礼申しますよう、私からも手紙を差し出しおきます。

今後なるだけ他人のお世話にならぬよう努めて下さい。

今日、長谷川文太様から子供の名前についてお知らせくださいましたが、私は只今は決定しかねますゆえ、誰か上京(大阪)の節、ご相談申しとうございます。

まずは右、お喜び方々御礼まで。

上京の節は、北梅田の叔父の家へお越しください。土日外出しますから十日の昼来て下され。午後四時から面会できます。」

 

 

長谷川文太さんは隣保の方で、当時の地区の世話人さんのようです。

「北梅田の叔父」とはいったいどなたか・・祖母や父の存命中に解読していればと悔やまれます。

しかし、出征前に男子なら〇〇、女子なら〇〇と名前を考えて行かなかったのかねえ。

 

 


膠着状態と支援疲れ

2023-10-09 10:48:56 | 日記

記事の投稿が1か月以上空きました。

 

際立った進展がないようですが、わずかづつではありますがウクライナ軍がロシアの第一防衛線を突破している地点もあります。

 

しかし、あと1か月もすれば、大地が泥濘となり戦闘は不可能となります。

 

一方で「ウクライナへの支援疲れ」という話も聞かれます。

 

ロシアの経済も疲弊しているということですが・・