5、善玉菌を増やすには
「ノラ先生。善玉菌を増やすにはどうすればいいのですか?」
「餌だよ。生き物だからな。善玉菌の好物の一つが、水溶性の植物繊維だ」
「水溶性植物繊維ですか。どんな特徴があります」
「発酵しやすく、ビフィズス菌を増やす特徴がある。そのほかに重要な働きがある。糖質の吸収を緩やかにするため、食後、血糖値が急激に上がるのを防ぎ、糖尿病の予防や改善にも役立つ」
「そうなのですか。そうするとご飯を食べる前に、野菜を食べるといいですね」
「その通りだ。さらに、胆汁酸やコレステロールを自分にくっつけ、体外に排出する働きもある。ダイエットにもってこいの栄養素なのだ」
「悪玉菌の餌は?」
「タンパク質と脂肪だ。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がある。不溶性食物繊維は腸内にたまった毒物や不要物をからめ捕り排泄する。便の量を増やす働きもあり、腸内フローラのバランスを良く保つにはどちらの植物繊維も重要なのだ」
「食物繊維はどんなものに含まれますか?」
「どちらの食物繊維も含む食材はゴボウ、納豆、バナナ、豆類、イモ類、キノコ類に含まれる。水溶性食物繊維を豊富に含まれる食材は、海藻類、ゴボウ、キノコ類など。
オリゴ糖は善玉菌の喜ぶ餌だ。大豆製品、玉ねぎ、ゴボウ、にんにく、バナナ、リンゴ、アスパラガス、ヨーグルトなど。発酵食品も善玉菌の餌になる。味噌、納豆、しょうゆ、酢、鰹節、酒かすなど」
善玉菌が作り出す短鎖脂肪酸
「腸内細菌が水溶性食物繊維を発酵分解させることによ って短鎖脂肪酸が造られる。 腸内の食べ物を酸性にすることで、有害な菌の発生を抑える。
短鎖脂肪酸の予防する病気
- 大腸がんなどのがんの予防
- 血糖の上昇を抑え糖尿病の予防
- 便秘を改善
- 過剰な免疫細胞を抑え、アレルギーや花粉症を抑える。
有害物質から腸を守る。
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