ニューヨークチーズケーキ

今はgleeのまゆげ王子×お洒落くん・ばっとまん蝙蝠×夜鳥中心。更新は寝ているカメ並。

赤い髪

2011-04-30 | ザ・バットマン&TT(ディック!!)

あまぞんさんで買ったTEEN TITANS YEAR OWN(綴りに自信が・・・)がすごくよかったです!!ディックロビンの生足が生足が生足してて、バットマンの言うことはなんでも聞いて、ハンケチがバットマン柄で、半泣きロビンちゃん!!(落ち着け)
表紙でぎょっとなったアクアラッドも中で鼻歌いながらキャップして(服着たまま)お風呂にはいってるにきゅんってきました。みんなの掛け合いとゆうか、子供らしい感じがすごくいいです。

絵も安定してるし(ロビンのおぼっちゃんヘヤー可愛い)英語も難しくないし(パラぱらっと読むと、多分)、グロくもないし、初めての人にはお勧めかも。


今回はべたとはすなわち王道を歩むことなのだ!なジェイソン×ディックです。





黒い毛先をなで上げる。鏡に映った赤い地毛、幼いジェイソンは黒髪スプレーを吹き付けた。

赤い髪


黒々とした艶やかな髪をなで上げ、夜の闇に溶けてしまいそうな、しかしその瞳には確かな光をもつ青年が駆け抜ける。

今は使われない廃ビルに降り立った夜の鳥、ナイトウィングは静かに当たりを見回した。
確かにこの廃ビルにいるとゆう情報を聞いた。自分が昔から弟のように可愛がっていた、今はヴィランとなったジェイソンが。

「ようこそディッキ―待ってたんだぜ。」

ナイトウィングの耳に懐かしい、しかし聞いたことのない口調の笑い声が聞こえた。
「どこにいるんだ!ジェイソン!」
「わかるだろ?だってあんなに兄弟みたいだったんだから。」
「かくれんぼはおしまいにしょうか。…出てきてくれ!」
「わかんないの?寂しいなぁ…」
後ろ―ナイトウィングが振り向いたその瞬間、ナイトウィングの後ろからからかうような声がした。

「こっちだよ。」

「っ!!」

鈍い音がした。ナイトウィングは床に口を付けていた。頭の上には降り降りてきたジェイソンの足が一瞬見えた。

グリグリとジェイソンが足でナイトウィング、兄のように慕っていたディックの頭を踏みつける、ジェイソンの顔に今までにない程の笑みが広がった。

「いい格好だね…まぁあの時から俺は兄弟って言うより、さ―」
ディックの髪が引っ張られ上へ上げられる。
痛い―そんな強行よりナイトウィングはジェイソンがとった行動に驚いた。

付けた、ディックの唇にジェイソンの唇を。

「!?」
「こう、したかった。」

離れようともがいた、ディックの目には赤くなったジェイソンの髪が見えた。
その顔から笑みが引く。
「赤の方が似合うだろ?だって地毛だからなぁ、あんたは黒いほうが好きかな?」
ジェイソンはまた笑いだした。
「もうあんたにもバッツにも言いなりになる気はねーんでね。」
ジェイソンの体格差にディックは組み敷かれる。体重を体に受けて動けない。

「あんたを俺ごのみに調教してやんよ。慣れてるだろ?駒鳥ちゃん?」
ディックが呻きながら手を伸ばした、身構えたジェイソンに、その手は巻き付いた、―優しく抱きしめた。

「僕も、こうしたかったよ。」


「もう、そんなことはさせない。僕は、無理矢理黒く染めたロビンとしてじゃなくて、赤い元々の色のジェイソンとして、君と向き合いたい。」

暖かい。ジェイソンは昔好きだった腕の中の暖かさを思い出した。
ナイトウィングを腕のなかから離した。

しかし逃げるわけでなく義兄は真っ直ぐに義弟を見た。

「…」
「戻ってきて欲しい。」
しかしこの暖かさはもう自分にはないものだった。
「…はは」
ジェイソンは窓辺へと後ろ飛びした。
「その言葉、楽しみにしとくよ。」
「ジェイソ―」

ジェイソンは闇へと消えて行った。


「ジェイソン…」

ナイトウィングは手に残った赤い髪を見た、赤い、燃えるような色をした弟の髪を。

スパイダーマンで布教してみよう

2011-04-23 | ザ・バットマン&TT(ディック!!)
  
某洋画劇場と某金曜ロードショーでスパイダーマン1・3見ました。

ハリーがイケメンすぐるよ。MJもふらふらしちゃうわけだ!!
3でスパイダーマンはおじさんを殺した犯人を許す、おじさんの死が戦う理由になったてるけどスパイダーマンは許せたわけだ。
そうなればスパイダーマンの戦う理由はおじさんの言葉なわけで、犯罪への復讐じゃなくなったんですね。
復讐のために人生の大半を過ごしてきたヒーローもいるのにパーカーは大学生(院生?)でわかっちゃうわけだ。やるな!パーカー!!

いつもはダサい学生で、その実ヒーローで、でもヒーローでいることにも葛藤して。
アメコミを日本人に進めるなら映像化もしてるしやっぱりスパイダーマンかな。そうして少しづつバットマンとか・・・いや、スパイダーマン派ならマーブェルのほう行っちゃうか・・・。

やっぱりここはTTとザ・バットマンのロビンのショタさで攻めるべきだ。うん。

二つ名の仮面

2011-04-16 | ザ・バットマン&TT(ディック!!)

アメリカ本国ではディックがバットマンで活動中らしいけどブルースは戻ってこないのかなぁ。
戻ってきたら嬉しいけどナイトウィングも代替わりしたとか聞くし、警察もやめちゃったし行くとこがな・・・。
ディックとしてのバットマンが認められなきゃ二代目バットマンみたいになちゃうかもしれないし・・・。

だ、大丈夫さ!!きっとブルースかジェイソンかティムがやしなってくれるよ!もろ手を挙げてスレイドが走ってくるよ!
んで新妻として夫の帰りを待って「もう!裸エプロンなんて恥ずかしいよっ・・・ご、ごはん?お風呂?そ、それとも・・・僕・・・?」とか。

目指せ!永久就職!!てかうちにこい!!!

て、よく考えたらバーバラのお婿さんになってゴードン的役割か主夫になればいいんだ・・・・。


そんなディックお嫁さん話とはまったく関係ない殺風景な短いスレロビ。






だれもいない港のコンテナを入れる倉庫。



二つ名の仮面



仮面の男は地べたに倒れた少年を見た。

彼とは長い付き合いだ。
少年が否定することは解っていたが男は運命だと思っていた。
正義を司るチームのリーダーながらもやはり少年なのだ、そんな姿をもっとみたいと男はしゃがんだ。

「倒れた姿も素晴らしいな。」

「くっ…!」
昔もこんな風に少年を見た時があった。
あの時怯えていた少年の目は今は強い光を放っていた。

「…っ化け物…」

浅い息でなんとか言うと大きく咳き込む。男が裂けた服の下をさすった。
まだ小さな傷になっていたがそれも次の瞬間消えた。
これはついさっき少年の渾身の一撃だったので少し惜しく感じてしまったが仕方ない。

こうゆう体質なのだ。

「正義の味方が差別用語か。感心しないな。」
「君に正義なんて講義されなくて結構。」
その生意気な言動すら愛らしい。

「ならば君の先生にならば教えて頂きたいかね?サイドカーがお好きなロビンくん。」

少年の体が跳ねた。

「っ!!デスストローク!!」
「おやおや、それはあの町の名だ。こちらではスレイドだろう?タイタンズのロビン。」

どうすれば少年を意のままにできるかなんて脳を99%使える男としては楽勝だ。

しかしその先の、その中の、密やかにある少年の柔らかな所に触れる瞬間、男の欲望が天昇される。

傷は多い方がいい。その方が入り込みやすい。

「今の姿をあいつが見たらどう思うかな。」

多分少し欲情するだろう。

デスストロークでスレイドの男は倒れているタイタンズリーダーの少年をいたぶることに集中をし始めた。

ディックの受難

2011-04-09 | ザ・バットマン&TT(ディック!!)

ディックは女の子にもモテモテらしい。TTGだとスターでしょ、TTだとスターとレイブンでしょ、原作だとバーバラ、他にも引く手あまた、イケメンこじらせて死なないか心配です。
このからみだとディクバーバラかな。でも、ディックにはやっぱりバットマンだよね!! 

今回は家族パロ続編。ディックがスレイドにセクハラされたりマフィァンジャステスリーグでたり。



ディックは大通りのすれ違い様にナイフを煌めかせた。3日後、その餌食となった男の死が新聞の一面に乗った。


ディックの受難

2日前、バーバラとロビンはウェイトン社、社長室で向かい合った。これは二人にとってもバットファミリーにとっても大事なことだったからだ。
「先方はアナタを指名しているわ。ロビンの名を持つ、アナタに。」
ウェイトン社社長が面の肩書きのバーバラの瞳に有無を言わせない光が走った。
ロビンの名、それはバットファミリー後継者に冠された名。
つまりこの仕事はバットファミリー後継者、そして後継者としてのディックに対して依頼されたものだった。

「バーバラ。僕はやらないよ。言っておくが僕以外の家族もだ。」
「当たり前よ。この仕事はアナタにしか出来ない。先方もそれをわかってるわ。」

ディックが一瞬押し黙った。
しかしバーバラには何もかもがお見通しだった。

「『僕なんかよりダミアンの方が腕が立つのに』なんて考えるんでしょ?」
バーバラは鼻で笑った。
「とんだ誤解ね。アナタほどブルースの教えを受けた物はいないわ。」
「つまり、回り―バーバラも込みで―は僕をバットマンにしたいの?」
「そうゆうこと。アナタ以上の力がジェイソンやティムにあれば別よ。」
「…ブルースはとんだ財産を残したものだ…。」
ブルースは居なくなっても僕を悩ませる。

ディックはまた一つ悩みを抱えた。


しかしディックの一番大きな悩みはお金の事だった。
ジェイソンの進学、ティムの海外修学旅行、そしてバッツの学校入学費。その他生活費諸々。
ディックは大型企業の秘書部に勤めていたが度重なる出費に困ってしまった。
頼みだったブルースは実はまったく貯金をしなかったのだ。
ディックはこれは不思議だと思った。ブルースは細かな所に気がつく人だった。職種がら保険の一つや二つ入っていてもいい。しかし無いものは仕方ない。

ディックはため息をついた。結局は自分が頑張るしかない。

気を引き締め会社に入った、と、エレベーターで上司のスレイドど一緒になってしまった。ディックはしまったと思った。
この上司は毎日のように自分だけにセクハラをしてくるのだ。

「おはようございます。」
「おはよう。今日のユニコーン社の株価をみたかい?」

ディックはスレイドの手が自分の太ももをまさぐるのに気づいた。

「部長っ…あの―」
「みたかね?」
そうする間にもどんどん人が出たり入ったりを繰り返す。しかしスレイドの手はもっと激しくなった。
「っはい…上昇傾向にあります…。」
「そうだったな。我が社にとってもとてもいいことだ。」
満足げな笑みを浮かべ、スレイドは先にエレベーターを降りた。ディックが息をつく。
あんなやつ蹴飛ばしてやりたい。
しかしそんなことをすれば自分は首になるかも知れない。それをネタに関係を迫ってくる可能性さえある。
「…ブルース」
ディックは呟いた。
あなたがいたら助けてくれた?あなたは僕に何を残したんだろう。
「ディック!おはようございます!」
「おはよう。」
ディックは秘書部のオフィスへと向かった。



ブルースが残してくれたものの一つは家族だった。
「今日の夕飯はなに―!」
帰ってきたティムがディックに抱き付いた。
「まだ内緒だよ。さぁ、部屋にいるジェイソンと外のダミアンを呼んできて。」
「はーい!」
ディックは微笑んだ。家族って本当にいいよなぁ。
ディックは気配を感じ身構えた。
後ろにダミアンが立っていた。
「い、いつからいたんだい?」
「回覧板を置いてきて40分ぐらい。」
完全に気配を消していた。ディックは驚いたのが収まるとダミアンにナイフとフォークの束を渡した。
「さぁ、テーブルに並べて。君が来てから人手が増えて助かるよ。」
バッツがそれを受け取った、その瞬間、

殺気にディックは身構えた。

「………。」
ディックはじっとナイフを見つめるバッツからナイフを取り上げた。
「子供がナイフごときで殺気だつんじゃないよ。」
「型遅れだけど…ナイフは元々は暗殺者の物だ。」
「そう?」
ディックはナイフを手に滑らせた。その動きは驚くほど滑らかだ。
「暗殺者なら確実に一瞬で命を奪うものだ。なら、ナイフが一番さ。」
そして机に優しく置いた。
「ティムが君を探してるよ。この分じゃあバッツが見つかる見込みはないな。」
ディックはバッツの頭をこついた。
そして思った、バッツにはブルースの面影がある。
ジェイソンとティムが競うように階段を降りてきた。まずは食卓に集中しよう。


静かなバーには7人の男が座っていた。
杯を持ち上げると皆がそれに習う。
その男が止まり木の隣に座ったディックにまた杯を持ち上げた。
「君の初めの仕事に。」
「初めてじゃないししないよ。」
後ろからフラッシュがその男に言った。
「強情だよね~全くバットマンそっくり。」
その両隣に座る記者風と立派な髭をもつ男性もうなずいた。
「初めてとゆうのは君がバットマンの名を受けて初めてとゆうことさ。」
「諦めろ。お前はバットファミリーを継がなきゃならんさ。」
ディックは身構えていた。ここに居るのは5人共ブルースと肩を並べ、それぞれのファミリーのトップ達だ。
しかもいくら同盟しているといえども依頼の事を他のファミリーが知っている、こんなのは普通ならないことだ。
「…バーバラに頼まれたんだね。」
「ああ。彼女にとっても同盟者の俺たちにとっても大事なことだからね。」
7人はこの辺りの主要ファミリーとして協力と牽制をしあい均衡を保っている。ここでバットファミリーが崩れれば均衡は崩れるだろう。
「君独りの問題じゃないんだ。」
「…そうだね。だけど僕も家族も―」

「ならその家族のためだよ。」

「―どうゆうことだい。スーパーマン。」
ディックの目に冷たい光が走った。
それに答えたのは深くフードを被った緑の手をもつ男だった。
「なにも危害を加えるとかじゃない。そんなことをすればこちらが火傷する。」
「しかし今のままじゃ他のファミリーがバットファミリーの後釜を狙う。邪魔な奴は消せばいい。なんてな。」
それはディックも解っていたことだ。
決断するなら早く、だ。
「…僕は僕自身にも兄弟にも普通の日々をおくらせてやりたいんだ。」
「あいつらは望んでないのに、か?まぁバットマンになるのはお前だろうが。」
なぜ、自分なのだ。自分は一番出来が良くないはずだった。
ジェイソン達に全てを教えきるには時間が足りなかった?まだダミアンが子供だから?しかしディックはバットマンなんて危ない名を三人に名乗らせる気は無かった。
考えに耽っていたディックは隣で息をつくのを聞いた。
「…実は昔にバットマンと後継者について話した時があった。」
「グリーンランタン!」
「仕方ないだろ、ジョン。彼を本気にするためだ。」

「そん時、バットマンが一番いいって言ったのがお前だったんだよ。お前に自分の全てを教えたってな。」

「―彼が?」
そんなのは初耳だった。後継者のことも一番弟子だったディックにロビンの名を付けだのだと思っていた。
「でも、かれはその時バッツの事を知らずに―」
「ロビン。」
ディックは体が覚めたような感覚に落ちた。暗殺者として行動するときの感覚、気づけば6人のヒットマンが自分を見ていた。

「これは選択肢のある問題じゃないんだ。無理に選択をすれば全てが無くなるだろう。」
スーパーマンの言葉を聞きながら、ディックは止まり木から降りた。

僕がバットマンになるのはブルースの残したものなのか。

あの人が残したものを拒絶することや捨てる権利もある。

しかしディックは捨てる気も拒絶できないこともしっていた。
ディックの心は決まった。

ジェイソンやティム、バッツにも気づかれないほどディックは普段どうりだった。
しかしディックにとって今の自分はディックじゃなくロビンだった。
バットファミリー教訓第6条平常を保つこと。
仕事の日、ジェイソンは抽選で当たったライブに、ティムはスーパーマンの弟、コナーと泊まりに、バッツはバーバラがパパの会社を見せてあげる、と連れて行った。根回しが良すぎる。きっと抽選に小細工したのも誰かだろう。それだけ、他のファミリーもこの仕事を重要に思っているのだ。

ディックは独りの家で寂しげに笑った。
「これでアナタは満足かな…」
そう言って、忍ばせたナイフに触れ、暗闇の中に消えた。

そして、ディックは仕事をした。



「どうゆうこと?バットマンにはならない?」
「はい。僕はまだロビンの名のままでいます。」
次の日、また二人は向かい合っていた。
「バットマンと、バットファミリーの後継者としての仕事だったはずよ。だれか他の代理としてやったつもり?」
「…いいや。家族にバットマンの名は継がせない。そのために今回の仕事はロビン、つまりバットマン後継者としてやった。」
ディックがバットマンになれば誰かをロビンにしなくてはならない。つまり誰かが結局はこの仕事につくわけだ。
「だから僕がロビンのままでいる。そして誰も困らない選択肢を探す。」
「立派なご兄弟愛ね。ならまた仕事がきたらどうするのよ。」
ディックは立ち上がった。その目には決心が宿っていた。
「家族の手は汚させない。それは、バットマンの意志をつぎ、僕がするさ。」
「…まったく。そうゆう所がブルースそっくりよ…。」


「わぁ!今日のご飯はご馳走だ!!」
テーブルにずらりと並ぶ食事に踊るティムにディックが胸を張る。
「臨時収入が入ってね。」
ジェイソンの進学とティムの修学旅行とバッツの入学費を支払えるほどの臨時収入が。
「さぁ、二人も呼んできて―あ、ジェイソンだけでいいかな。」
「ダミアンは?」
ディックはティムの後ろを指差した。そこには気配を消しながらソファーで眠りこけたダミアンがいた。
「起きて、ダミアン。ご飯だよ。」
ディックは優しく、ダミアンをゆり起こした。



サイロビ

2011-04-03 | ザ・バットマン&TT(ディック!!)

ディックが好き過ぎてだめだ。それなのにバットマンはあんながんばってんだ。すごいぜ!バットマン!!
まだ全部読んでないんですが、アメリカ文学で「ぼろ着のディック」って本があってグレイソンって名前も出てきてディックがザ・バットマンのディックぽくてぐっときます。
どっちのディックも可愛いなぁ!

今回はサイロビ。珍しくロビンがつっかかっていくのも、いいよねぇ・・・。



10勝負中10敗。ロビンはブランクに嘆きつつテレビゲームのコントローラーを放り投げた。




サイボーグがそれを器用にキャッチする。流石のコンビネーション。
ロビンはそれを横目にため息をついた。
「…勝てたハズなのに…」
「時代は一瞬で過ぎ去るもんだぜ。」
ロビンも昔は毎日のようにゲームの画面と戦っていたはずだ、サイボーグとビーストボーイの激突を見て久し振りとってみたそれは昔よりも手強い。
サイボーグにこてんぱんにされ、つぐんだ唇をみて笑われて少し恥ずかしい。

しかしそれにも目をつぶろう。

なんといってもゲームよりも二人の時間を楽しんでいたのだから。

「じゃあ、そろそろ寝にいくよ。」
「え、自分の部屋に寝にいくのかよ。」

「…いってほしくない?」

少しの気はずさ、茶化したように言ってサイボーグの導くまま頬に触れた―

「体、冷た!!」



「ど、どうしたの体調でも悪いの?!」
「いや、さ。言って無かったけかな?」
体の半分以上が機械であるサイボーグはなかなか体調調節ができない。
機械で十分補えているが人体のそれと近づける必要もないので普通の人よりは体調が低めだ。
「…ごめん。」
「別にかまわねーよ。お前があっためてくれんだろ?」
茶化して言うサイボーグにロビンは睨んだ。

「ばか…僕はサイのそいゆうとこも…好きだけど。」

「ロビン…」
サイボーグのロビンへ伸ばした手が空ぶる。
ロビンはドアの所にいっていた。
「君の、サイボーグな体部分のこと!」

今夜もお預け、か。

出ようとした、が、下を向いて立ち止まった。マントを握った手が揺れる。

「ぼ僕のベッド、羽毛ベッドなんだ…」


くる…?


ロビンが言う前にサイボーグはロビンを連れて初めて導かれた恋人の部屋へ導いた。