ニューヨークチーズケーキ

今はgleeのまゆげ王子×お洒落くん・ばっとまん蝙蝠×夜鳥中心。更新は寝ているカメ並。

突撃!ロビンの実家!後編

2011-01-18 | ザ・バットマン&TT(ディック!!)

某リサイクル王国でグリーンアローのフュギュアGET!!男前!筋肉!マスク!マスク!!


今回は前回の後編です。またTTやってくんないかなぁ・・・。まだ全話見てないんだよなぁ。スレイドたんとロビンたんの因縁を知らない。



ひっきりなしに車が行き交う灰色の街、スターにはロビンを奪っていこうとするこの街がそんなふうにしか見えなかった。
「まさか…ロビン、残るなんてことないよね…」
「どうかしら…バットマンはロビンにとって父親なわけだし…」
家の広いテラスに出たはいいものの綺麗な庭とは裏腹に四人の気分は沈んでいた。
「そういやロビンは?」
「…バットマンさんと話しているんでしょうか…?」
そんな時、テラスのガラス戸が開く。ロビンかと思ったがバットマンいや、ブルースだった。


突撃!ロビンの実家!後編


「いきなり酷い所を見せてしまったね。」
落ち着いたふいんきがどことなくロビンに似ている気がした。街に観光にいかないかと誘われてもどこかそらぞらしいタイタンズにブルースは困ったように頭をかいた。

「君達にとって私は悪者になってしまったらしいね…すまないとは思ってるがやっぱり…ディックに家に帰ってきて欲しくてね。」
「そのお気持ちはわかりますが…」
「私は少し過保護過ぎらしい。それが原因でディックも飛び出していってしまって、でもなかなか癖が抜けなくてね。」
まだコンビだったときロビンが大怪我をしたことがあった。
それからバットマンはロビンに一方的にコンビの解消をしてしまった。
このまま続けたらロビンを、ディックをなくしてしまいそうで。
「君達の所で上手くやってると聞いて安心した。」
「そうだよ!ロビンはタイタンズの頼れるリーダーなんだ!」
「…しかし、私にとってはまだ幼い息子だ。」
ブルースは正面をむき直した。
「頼む、彼のためにもなるんだ。ディックにここに残るように言ってくれないか?」
「…そうゆうことね。」
バットマンはロビンにどうしても家に帰ってきて欲しいらしい。

「…あの、ロビンはどこに?」



ロビンはビルの上からゴッサムの街を見ていた。毎日が楽しかった。
あの決別の日までは。
それでもここは彼と過ごした街で自分の心が許せる故郷だった。

「…なんでバットマンは急に帰って来いなんて言うんだろうな…」
上手くやっている気でいた。バットマンも認めてくれてると思っていた。バットマンはまだ自分が心配だから戻ってこいとゆうんじゃないか。
もしかしたら理由は他にあるのかもしれない。
助手が居なくて大変になった?独りがさみしい?老後が心配?
どれも違う。
元々バットマンと足手まといのコンビだったし、ブルースにはガールフレンドがいくらでもいるし、お金持ちでもある。

そんな時、頭の上から声がした。
「ロビン?」
「…スター~ぁ!」
上を仰ぎすぎてバランスを崩したおれる。
「あっ~…帰ってきてからこんなのばっかりだ。」
スターが心配そうに隣に立った。

「…バットマンさんが私達にもロビンが残るよう言って欲しいみたい…」
「…じゃあ言ってみる?ボクに残れって。」
「なんだか、ゴッサムに来てからロビンは意地悪です…。」

「…昔の癖かな…?」
スターは手を握った。さみしい。なんだかロビンがここの人のようで。
「そんなつもりありません…私達は、私は…」

自分も、レイブンも、ビーストボーイもサイボーグも、

「ロビンが居なくなっちゃうなんて考えるだけで…寂しいです…!」
頬に水が流れた。
ロビンがこっちを向いている。早く、笑わなくては。
「スター…」
ロビンは気づいた。バットマンの気持ちはわからない。しかし自分の気持ちは解っていた。
珍しくポケットに入れていたハンカチをスターに渡す。たまにはこんな服もいいかもしれない。
「スター、帰ろうか。」

ロビンの表情はもう灰色の街の人ではなかった。
「タイタンズビルへ。」


「早いけど、帰ることにするよ。」
ブルースの私室でロビンは言った。
「駄目だ。ディック、お前の家は―」
「ボクの実家はここだよ。でも、ボクの今の家はタイタンズビルだ。」

ロビンは真っ直ぐブルースを見つめた。家に帰って初めてのことだ。
「お前があっちの生活を気に入ってることは解ってるし、昔の私の一方的な態度なら―」
「違う。…ブルースはボクにヒーローを止めろって言ったのは後悔してないんじゃないかな。」
今も出来るなら止めさせたい。どれだけ過酷な道が解っているから。
「でも…ボクは止めれない。これはボクがバットマンの元で解った自分の生き様だから。」
ブルースがなぜ戻ってきて欲しいと言ったかはわからない。理由は知らないがどんな理由でもロビンはヒーローを止める気は無かったしタイタンズを抜ける気も無かった。これが、自分にとって最愛の人に教えてもらったことだから。
「…やっぱり、ヒーローのなりかたより違うことを教えた方が良さそうだったな。」
ブルースは苦笑いをした。
「…純粋にお前には戻ってきて欲しかった。それに…コンビを解消した時のお前の顔が忘れられなかった。」
あの、捨てられた、と絶望した顔を。人はずっと一つの場所にはいられない。変わらない時間などない。だから、だから。

「タイタンズが…もし解消された時、またお前が悲しむと思ったんだ。」
またあの絶望をロビンは味わう。その前に手元に置いておけばロビンをずっと守れるんじゃないか。

「ディック…私は臆病になってたのかも知れないな。」
「…ブルース…。」
ロビンは、マスクを取った。

「タイタンズはロビンにとって家族みたいなものなんだ。でも、ディックとしては…ここが、ずっと家だよ。」
ディックは昔のようにブルースの手をとり、上下に揺らした。

「また、友達を連れて帰ってくるね。」
「…ああ。」
「それと!」
ディックはマスクをつけてイタズラっ子のように笑った。

「友達の前でディックは止めてよ!」


なんだかんだでブルースとバドラーに押されて1日泊まることになってしまった。
やっと和やかになった夕食でバドラーが腕を奮った食事をタイタンズが美味しそうに食べる。
「その時のディックは―」
「ははっ~!ロビンってば結構ドジだったんだ!」
「もう止めてよ!!ブルース!!」
スターは笑いながらロビンの背後の窓から夜空を見た。

そこにもずっと少ないがタイタンズビルから見える星空が見えた。


――――――――
珍しく腐ってなくてしかもロビスタっぽいものになりました。
二代目が出来たとき激怒するロビンとかも書きたいなぁ!もっとギャグぽくしてスレイドさんも出す予定が…あれ?

突撃!ロビンの実家!前編

2011-01-08 | ザ・バットマン&TT(ディック!!)
バットロビって本当にいいよね、バットロビはエデンの極みだよ☆
ロビン誕生アメコミのワイルドなバットマンを見るだけできっと可愛い駒鳥ちゃんをGETできて嬉しすぎるんだろうなぁとか妄想してるんだろうなぁとか妄想してます。反省はしてません。
字が読めないぶん自由に読めるネ!



と、いいつつすれちがいバット親子。あ、でも今バットマンとロビンは本当に親子なんだよね。一晩の過ちからの親子。
すれちがいバットマン&ロビン、なのにTTな感じです。 




「実は…2日、休暇が欲しいんだ…。」
ロビンが珍しくおずおずと言う。四人は目を丸くした。そういえば最近のロビンはどこかがおかしかった。まず極力自分から電話に出ないようにしていた。しかし日に日にロビンを訪ねる電話が多くなった。年配の礼儀正しい男性からの電話で丁寧にロビンのことを聞くもロビンじゃないと伝えると毎回またかけるときってしまう。
そして、やっと嫌がるロビンに電話を取らせたら、先の言葉を言ったのだ。
「大丈夫だろ、2日ぐらいまかせろよ!」
「あと…嫌じゃなかったら…いや、嫌ならいいし…うん、いいや…」
「?どうしたの言いなよ~」
「…だれかひとりでいいんだけど…」


「ボクの実家に一緒に来てくれないかな…?」
「「「「いく!!!」」」」


突撃!ロビンの実家!前編


「…ロビンの髪が立っていません…それにその服…」
スター含めタイタンズメンバーはまた目を丸くしていた。そう、今日のロビンはマスクはしているものの、何時も時間をかけてたたせている髪を綺麗に寝かせ、しかも白いYシャツに黒い短パンとゆう普通過ぎる服装なのだ。
「…服装にうるさい家でね…。」
T-カーに窮屈そうにおさまったロビンが呟いた。
「とゆうか、ひとりでいいって言ったじゃないか…なんでみんないるんだ…」
「だってさ!」
四人―レイブンすらも―は目を輝かせた。
「ロビンの実家ってことはバットマンさんに会えるんだよね!」
「それにロビンのお父様に挨拶したいです!」
「…タイタンズイーストにも応援を頼んどいたし。」
「息子さんを下さいってな!!」
皆の輝く視線を浴びてまたロビンは小さくなった。
「…ボクは全然行きたくないけどな…。」
T-カーはそんなロビンを乗せてゴッサムシティーへと入って行った。


「こんにちは―!」
ビーストボーイの挨拶は厳存な門に消えて行った。近代的な街の中にそびえたつレンガ作りの家はまるで城のようだ。
ロビンが重い足取りで門についた小さなチャイムを鳴らした。小さな声で機械と話すと備え付けのスピーカーから電話の時と同じ声が聞こえる。
『お待ちしておりました。どうぞ、中へ。』
門が自動で開く。
「…門が壊れてれば良かった。」
「…すごい家ね…」
「ロビンってばボンボンだな~!」
ロビンは不機嫌な顔でコメントを一蹴すると門の中へと歩き出した。


突撃!ロビンの実家は始めから難航していた。
「なぁ、何メートルあるんだ…」
「さぁ…?よく知らない。」
門を入って20分、ロビンの返事はうわの空だ。
「毎日運動になっていいことね…。」
「後どのぐらいですかね…?」
ついレイブンとスターが浮き出す。
「もうすぐかな…ぶっ!」
ロビンは柱にぶつかった。考えごとをして返事をしたら玄関についていたのだ。
「っ~」
「大丈夫ですか?あっ!!」
へたれこんだロビン以外のタイタンズがふっと飛んだ黒い物に反応した。ビームとレーザーとサイコキネッシスがそれを追いかけ、派手な音をさせて玄関の一部を崩す。方羽に命中し、フラフラとしたそれをビーストボーイが返信した犬が空中くわえキャッチをした。
それと同時に執事のよう男性が玄関が開けた。

「よくお帰りになりました。」
「こっちは嫌だったけどね。ブ―」
ちらりとタイタンズの方を見てロビンは一様面倒くさそうに言い直した。
「バットマンは…どこ?」



「いらっしゃい。いつもディックが世話になっているね。」
そう言ってバットマン、もといロビンの父、ブルースはみなと同じテーブルについた。
「お帰り、ディック…なんで家でまでマスクをしてるんだ…」
「…ブルース、そのディックってゆうのは止めてくれないかな…カッコは前の通りに来たんだ。マスクぐらいはいいだろ?」
「ディック、私はなんて言ったか覚えていたのか?」
「…覚えてるよ。」
ロビンの今までに見たことのないほどおずおずとした様子と大先輩にあたるバットマンを前に四人は身を固くしていた。
「いいや、私は友人を連れて来いと言っただろう。」
「言われた通りにきちんと連れてきたじゃないか。…それに彼らに失礼だよ。」
「…そうゆうことじゃない。彼らはチームメイトでもあるだろう。ヒーロー以外の友人もいるだろう。」
「残念ながらいないね。」
「…お前にはヒーローのなりかたより友達の作り方を教えるべきだったな…。」
「…。」
空気が重くなる。詰まったような空間でスターが声を上げた。
「あ、あの!ロビンのお父様はお若いんですね!それに素敵な黒髪がロビンとソックリ―」
同意を求め仲間を見る。皆、その顔は氷ついていた。
ロビンがなんでもないように言う。
「ボクとブルースは血が繋がってない。孤児だったボクをブルースが拾ったんだ。」
スターにもようやくワケが解る。
「…ごめんなさい…私…!」
「ディ―ロビン、そんな言い方しなくてもいいだろう。」
「…本当のことじゃないか。」
ロビンは頑なにバットマンの方を見ようとしない。平行線の会話に痺れを切らしたのかバットマンは本題へと入いろうとした。
「ロビン…そっちの生活はどうだ?」
「良いよ。夜中にふらふらしない分今のほうが健康なほどさ。」
「…なぁ、ロビン…」


「こっちに…戻ってきてくれないか?」


「こっちに帰ってきて普通の学生に戻るんだ。そして学校に通って十代らしいことをするんだ。大学に通ってゆくゆくはわが社の社長に―」
「ふざけないでくれ!急にコンビを解散したら次は戻ってただの学生になれって?そんな風に父親かぜ吹かないでくれ!!」
「とにかく…お前にはこの家に帰ってきてもらう。父親かぜが嫌ならこれは命令だ。」

ロビンは最後の一言で黙りこんでしまった。
話はそれだけとばかりにバットマンが席を立つ。タイタンズはどうすることも出来ずただ座っていた。