ニューヨークチーズケーキ

今はgleeのまゆげ王子×お洒落くん・ばっとまん蝙蝠×夜鳥中心。更新は寝ているカメ並。

極悪非道(スレイド専用)ヒーローロビン

2011-07-16 | ザ・バットマン&TT(ディック!!)
友達からおくられてきた某アイドルグループ策羅意×弐ノの絶対Rがつく小説が手違いで父の携帯に送られてきたり、バサラの映画を見たら日本とばして三国志にきゅんきゅんきてる最近です。

ふー七月はNCでDCものやらないなー
自己申告ですみませんが誕生日だったのでアメコミ買ってもらいました!
いままで気になっていたTiny Titans !!ティーンタイタンズの公式幼稚園パロ!ロビンに駒鳥がついて回るのがかわいすぎます。
中学の英語が45点だった私でも意味が(多分)わかるのでいいと思います。ほかのよりかなり休めだし。


今回はTTのスレロビです。なんか下僕×女王様みたくなってます。




一本、夜更けの寂れたビルの中、足を凪ぎ払い棒を突き付けたロビンは言った。
突き付けられたスレイドはただ笑っている。
「ずいぶん上達したな。私も君が強くなるのは嬉しいかぎり―」
「うるさいっ!」
突き付けていた棒がスレイドの頭に匕ットした。

「なぁスレイド、お前に聞きたいことがある。」
「なんなりと。駒鳥。」

かしずくようにロビンの手をとりうなずく。

月明かりにうかぶロビン―

「お前にとって―」


「僕はヒーローとして手に入れたい存在なのか、それとも手に入れたいのは僕自身なのか。」


「愚問だな。ロビン。」

「両方に決まってるだろう。」

ロビンの手にキスをする。彼は目でそれを許した。
「そうか。」
ロビンは手に冷たい仮面を感じると満足そうに笑った。


ロビンがスレイドの頭をはたく、しかし軽くかわされる。
当たり前だ。スレイドが棒で組敷かれることがおかしかったのだ。
その反応を解っていたロビンが間を置く。

何事も無かったかのように二人はにらみあった。

「―今日は逃がしてやるよ。街角で会わないように気をつけるんだな。」
「フフ、そうだな。いつ会っても君にプレゼント出来るように薔薇でも持ち歩こう。」

「変なやつ。」

ロビンは闇に消えた。

後日、ティーンタイタンズがスレイドに会ったとき、彼は本当に薔薇を持っていた。


destiny a rondo

2011-07-03 | ザ・バットマン&TT(ディック!!)

なついあつですね。
アメコミアニメを風とおりのいい部屋で見るのが一番幸せな桃彦です。

バットマンB&Bが今日最終回ですねーー!!うぁぁぁぁぁぁーーー!!
「バットマイトプレゼン」の日本版のロビン可愛い。バットマンが車から助け出したご婦人がディックにしか見えませんです。

七月はバットマンもスーパーマンもやらないんだよなぁ、寂しいよぅ・・・。はやくTTとかザ・バットマンとか放送しないかなぁ。


今回はディックのサーカス事故日でディックとティムとブルースのトライアングル小説。その場所に将来のバッツファミリーが三人も要るってなんか運命だよねぇ!

あの日交差した僕達はどうなるんだろうか。ある人には大きく、あるものには小さく種を蒔いた。あの日の意味は―

destiny a rondo


開演前、ディックにとってこの時間は楽しくて不安で緊張をはらんだ胸の高鳴りに身を任せるのが好きだった。ひっそりした裏方で聞こえる準備の音を聞きつつその日もディックは胸を弾ませていた。
そんなディックに幼い声が聞こえた。
「誰…?」
「う…ううっ…」
それは迷子になって泣いている小さな小さな男の子だった。


「…ママとパパは?」
「わかんない!」
「どこから入って来ちゃったの?」
「わかんない!!」
「えっと、名前は?」
「わぁーん!!!」
ディックは困った。サーカスの中でも年の下なディックは弟タイプでこうゆうときどうすればいいかわからない。
「な、泣かないで、ね?」
「わーん!」
ディックは取り敢えず男の子の頭を撫でてみた。痛いの痛いの蜘蛛の巣へ飛んでいけ。
おかしい、たしか少年は迷子で泣いていた。どこも痛くはない。でも少年と同じ程に慌ててしまっていた。
「…お兄ちゃん…」
少年がぼそりと泣く合間に言った。
それを見てディックはなんだか少し彼を可愛く思い始めてきた。弟がいたらこんな風なのか、ディックは彼にとびっきり優しくしたくなった。
ディックはしゃがんで男の子の目線と合わせた。そしてゆっくり頭をなでて言った。
「見ててね。今日はすっごくがんばるから。」
そして涙を拭いて肩を押した。
「こっちはサーカスの人しか入れないんだ。だからこの通路を真っ直ぐ戻るんだ。そうすればロビーにいける」
一緒に行きたいが舞台が待っている。ディックはまた優しく少年を見つめた。
「さぁ、客席で待ってて。」
「…うん。…ありがとう。」
「ううん。なんだか君が弟みたいに思えてさ。バイバイ。」
そう言ってディックはテントを区切る幕に消えて行った。

泣いていた少年―ティムはその後ろ姿をじっと見詰めた。そしてその日は一生の思い出となった。
さっきのお兄ちゃんのパパとママが死んだ日―


打ち付ける視線が痛い、はずだ。ディックは体が麻痺しているのを感じた。目の前の光景が信じられない。
誰?それ?どうして?どうなった?
父さんと母さんが、倒れてて、ロープが切れてて、ふたりは―
「…う、そ。」


その光景に絶句した観客の中で違う感情をいだいた男がいた。
彼は薄く笑った。
昔の自分を重ねあわせて―少年の気持ちが手に取るようにわかった。
なら、そうしたらどうだ?
男の脳髄の奥底で何かが囁いた。男にもわかわらないほど小さく、毒をはらんで。
男は連れの女性をおいて席を離れた。あの少年の舞台は終わった。これからはこの男の、ブルースの時間だった―


あの日は三人の分岐点だった。
一人は多くを失い、一人は大切なものを得て、一人はしっかりとその心に焼き付いた。あの日に種はまかれたのだ。後は時を待つだけだ。また再び運命が交差する時、彼らは変わってゆく―