奈良県御所市の秋津遺跡で縄文時代晩期(約2800~2500年前)のノコギリクワガタが、はじめてほぼ
完全な形で出土したようである。体長6.3センチの大きめの雄で、昆虫は死後、関節が外れて死後バラバラ
になってしまうことが多いが、泥に密閉されて外気に触れなかったため残ったらしい。
この時代の生き物が生きていた時の姿のまま見つかるのは極めて珍しいといわれている。橿原市昆虫館
(奈良県)の中谷康弘館長補佐は「今にも動きだしそうな姿に驚いた。縄文時代の里山が想像できる」と
話しているそうだ。