月日はパーフォレーション。

日々のつれづれ。駄文、音楽・映画の感想など。

光石研さん 出演作を見る。(2)

2007-11-28 02:26:53 | Weblog
引き続き、光石研さんのDVDを何本か観ている。
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☆松ヶ根乱射事件
双子の片方が警官、片方がひき逃げしてしまうことで始まる騒動の顛末。
光石さんは被害者に取り調べをする刑事の役で、1シーンのみの出演。
話自体がかなりシュールで、光石さんは普通っぽい感じでしたが。
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☆パセリ
音楽青年とユーレイの女の子の物語、光石さんは青年の音楽事務所社長の役。
だけどこれが詐欺まがいのインチキ社長という設定。お得意な役回りです。
社長の怪しさとか弱さとか、すごく良く出ていたと思う。出演シーンも多いし。
物語も意外な展開で、なかなか楽しめました。
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☆五条霊戦記
物語の本筋とは関係なく、死に往くために弁慶に救いを求める修行僧役。
クライマックス直前で、ある意味それがきっかけで破滅に向かう、ような
ショッキングな映像。光石さん死に役も多い!そしてうまい!
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☆亡国のイージス
ヒーローである真田広之の同僚役。真田さんをからかい、部下には厳しい。
登場シーンはいきなり上半身裸、下はタオル巻きスタイルでどっきりさせられます☆
色白い。。。意外に華奢、昔の体型の名残ですね。でも鍛えている感じはあり。
青いつなぎの制服が似合う。制服の似合う人だなあと思います。
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☆ひまわり
突然死んだ女性をめぐる人々の話、光石さんは女性の大学の講師役。
回想シーンでは本でいっぱいの部屋での貧乏生活の設定で、これがまた
なかなか良い感じ。そんな雰囲気がしっくり似合ってます。
煙草を吸うしぐさがとても素敵です。
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☆四月物語
主人公の女子学生が映画を見ている時に近づいてくる変態ぽい人役。
前髪を下ろしてまっすぐにしてて、上だけ黒い縁の眼鏡、トレンチコート。
こそこそ近づいて逃げられる、徹底した変態ぶり、それが妙でいいです。
最後にそっと手をふる姿が可愛い。ちょっとだけの出演だけどインパクトばっちり。
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☆男はつらいよ30花も嵐も寅次郎
タイトルバックで、測量士としてアパッチけんさんと共演してます。
喧嘩になってしまうドタバタ演技、こういうのはお手のものでしょう。
他にも出演あるかと思いきや、タイトルバックだけでした(笑)
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☆パビリオン山椒魚
映画館での特集上映の1本として観ました。
話はかなり意味不明なコメディーぽい話で、敵役ヤクザとして出演。
冒頭から、相当に怪しい動きで封筒をベローンと舐めてみたり!
アクの強さを全開にしてます、楽しそう。またDVDで観たくなってしまう位。
後半で見せるボクシングのスタイルもキメつつ、情けない雰囲気出してて良い。
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どの映画でも印象を残していて、ちょっとやりすぎでは!?と感じるところも。
脇で支えている立場ばかりで、主役を形づくる上で重要な役が多いかなぁ。
魅せることを忘れない芸の細かさも、さすがベテラン。
何をやっても光石さんであり、キラリと光るセンスある動きがぐっときます。

光石研さん 出演作を見る。(1)

2007-11-14 01:30:27 | Weblog
前にも書いたように、光石研さんにすっかりはまってしまってます。大ファンです。
で、今までの出演作を見るために、久々レンタルDVDを何本か借りて見てます。

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☆「セーラー服と機関銃」。これは主役が薬師丸ひろ子の映画。
役は主役の星泉の同級生3人組の取り巻きのひとりとして出演。共演のひとりは柳沢慎吾!
光石さんは、アラレちゃんみたいな眼鏡をかけ、今よりずーっと華奢な少年。
今も声は高めだけど、声変わり前という感じで少し印象が違います。
この頃からもう、ちょっとした細かな所作をしていて、ヤクザがする手を頭の上に乗せる「降参」ポーズを
前半部分でよくしています。これは、演出なのか自分が意図的にやってるのかわからないけど。
ちょっとだけやんちゃで、でも可愛くてファンとしては見逃せない作品。
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☆「シン・レッド・ライン」アメリカ映画への出演、戦争映画です。
全体的に静かな印象の作品の中で、日本兵の中で一番「目立つ」人物として登場します。
ほんの1シーンなのですが、印象的な台詞と熱い演技が光ってます。
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☆「ミナミの帝王劇場版8」ご存知、竹内力主演のシリーズ。この作品において、物語を動かす重要人物として出演。
借金を背負った博多出身の元チンピラ?のセールスマン役。年寄りを騙して搾取して借金に充てようとする人物。
これがでも、光石さんが演じると何とも人の良さそうな、憎みきれない「弱さ」が良いのです。かなり嫌なやつだけど。
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☆「それでも僕はやってない」痴漢えん罪の主人公に協力する、同じように裁判中の人物として登場。
戸惑う主人公に何かとアドバイスする、積極的な人物で、ちょっと強引すぎる位の振る舞いです。
そのちょっと鼻につく演技が「同じ目に遭ってしまった仲間ができたのが」心強い、という心理を感じ取らせます。
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☆「のど自慢」売れない演歌歌手の仕事を仕切る、地方のいい加減なイベンター役。
これが私的には一番ツボでした。どーしょーもないような人物を可愛げがあるように演じるのがうまい人だなぁと。
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他に意識して観たのは最新作「めがね」、青山監督の「Helpress」「ユリイカ」「サッド・ヴァケイション」くらい。
意識せずに観たのは「まぶだち」「私のグランパ」くらい?でもグッとくる印象的な演技で。
今まで観たものは割と普通めの人ばかりだけど、「Helpress」のようなめちゃ怖い役とかも、もっと観てみたい。


どっか優しげな印象を持つのは、やっぱり声の影響も大きいのかな。笑った時に見える歯もいい。
あと、ちょっとスカした感じの動きとか、姿勢が良くて立ち姿が奇麗なのもいいなー。
年の割に?スタイル良くて、背は高くないけど、バランス良くガッチリもしているし。
役者さんて、ハンサムさより体型が大切だと思うのですよね、良くも悪くも。
若い時の痩せてて尖った感じもスキだし、今のちょっと丸くなった感じで、役にも幅ができたのかなと。

輝く白いひかりの下で。

2007-11-01 01:36:59 | Weblog
きれいな白い月。
秋から冬の月は、しんとして冷たく、刺さりそうな光を放つ。
深夜の静かな街の中を、月のあかりだけが照らしだす。
すこしだけ冷たくなってきた澄んだ空気を、
ちょっとだけ優しくする。
心に入り込んで、胸の奥を透かしてしまいそうな、魔法の輝き。
足下を照らしてくれる。暗い空を輝かせる。
今日を忘れさせてくれる。
明日はまた、違う顔で私たちを見つめてくれる。