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同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

ロッキー・ザ・ファイナル

2007-05-02 21:45:19 | 映画-2007年

「タイソン、お前も闘え!」

 待望の『ロッキー』シリーズ最新作(多分、最終作)ってなわけで、上映前から期待しまくりでしたよ。

 と、本編の感想を書く前に。
『ロッキー』はシリーズを通してのファンです。
 っていうか、スタローンのファン。シュワルツェネッガーと一緒にハリウッド肉体派俳優として活躍してた頃からのファン。
 とはいえ、そういうアクション映画俳優としてのスタローンとは別に、『ロッキー』という映画のメッセージ性みたいのが好き。
「頑張ったヤツが報われる」っていう分かりやすいお話と、その後のロッキーをトレースするようなスタローンのアメリカンドリームが好きってカンジかな。
 そんなロッキーファンが、この映画を見た感想文ってなことで。

 映画としては穴だらけ、ツッコミ所満載。
(そもそもエキジビションマッチが10回戦ってあり得ない)
 しかも、歳を取ったスタローンの説教映画ってカンジでした。

 だが、それがいい。

 ロッキーファンとしては、十分すぎるほどに感動できる映画でした。

 ツッコミの関しては、いろいろな所でやってくれると思うので、ここでは割愛。
 50代を過ぎてボクシングを離れたロッキー。ある程度の富や名声があって、それなりに生活できている現在。
 でも、愛する人を亡くした寂しさが、老いたロッキーを精神的に追いつめていく……そういうイントロダクションから始まります。
 ロッキーは、その寂しさを埋めるため、ボクサーとしての尊厳のため、現状に留まっていたくないという精神から、プロボクサーのライセンスを再取得します。
 そして、最強チャンプから「エキジビションマッチ」を持ちかけられ、再びリングに上がるためにハードトレーニングを敢行。
 そして、チャンプの待つリングに上がる。

 愛する人のため、自分自身のため、境遇は変わっていても闘う理由は『ロッキー』と同じ。
「かつてのハードパンチを復活させる」ためのトレーニングシーンも『ロッキー』と同じメニューで、同じBGM。
 そして、勝ち目のないチャンプと死闘を繰り広げるというのも、まんま『ロッキー』そのもの。
 懐古趣味に浸るロッキーを通して、過去のシリーズの映像がインサートされるので『ロッキー』のシーンがどんどん思い出されます。
 この映画は、『ロッキー』シリーズの最新作でありながら、『ロッキー』のリメイク――とまではいかないけれど、「老いたロッキー」による、かつての『ロッキー』をトレースした作品となっています。

 当然、若いロッキーを老いたロッキーがトレースするので、無茶だらけになってしまうのだけど。
 それをいうのはヤボ。
 この映画のキャッチコピーにもある「自分をあきらめない」ロッキーに素直に感動する映画なんだから。

 とはいっても、ただ単に古いものを焼き直してるだけじゃなくて。30年の時の流れが随所に見られ、それに対する新たなメッセージも発しています。
 ただ、これがロッキーの説教になっているのが(笑) ロッキーは嫌いじゃないけど、映画にまで説教されるのは、どうかと。

 試合のシーンもPPVで放送されるという形式を取っており、カメラワークやエフェクトもテレビっぽくなってます。
 PRIDEでお馴染みのリングアナウンサーも出てるし(ロッキーーーーーーーーー・バルボーーーーア!)ってカンジで。
 んで、テレビ的演出(?)ってカンジで、リングサイドにマイク・タイソンがいたのには笑ってしまった。
「お前、そんなところにいないで闘えよ!」って、たぶん多くの人が思ったはず。
 ロッキーサイドにハルク・ホーガンがいるかと思ったけど、それはなかったですw

 試合は、バッチリとコンディションを仕上げてきたロッキーと、舐めてコンディション不足(&試合中の怪我)なチャンプが互角の勝負で10ラウンドまで闘います。
 もう、このへんは完全にファンタジーで、あり得ないことだらけ。
 マジでツッコミを入れてもしょうがないでしょう。
 ここは、かつてと変わらないファイトスタイルのロッキーを見ながら、リングアナウンサー同様にレジェンドの復活を素直に喜んで、打たれても打たれても立ち上がるロッキーに感動するべき。

 というわけで、ロッキーファンとして素直に感動できるなら、この映画は文句なしでオススメ。
 懐かしのシーン、懐かしの音楽で涙腺をうるっとさせるのも良いでしょう。
 とはいえ、映画としてはツッコミどころ満載なので満点は上げられないかな~。

『ロッキー・ザ・ファイナル』(映画館)
http://movies.foxjapan.com/rockythefinal/
監督:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、バート・ヤング、トニー・バートン、アントニオ・ターヴァー、他
点数:8点


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2 コメント

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初めまして。 (kira)
2007-05-13 11:48:20
老いたロッキーのハートとファイトに、素直に感動しました♪
ストレートで無駄がなく、人生のピークを過ぎた寂しさ虚しさも伝わってきて、ぐっときました。
スタローン、これからも頑張って欲しいですね!

古い記事、「暗いところで待ち合わせ」とあわせてTBしました。申し訳ありません、好きな作品なので。
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コメント、どうもです。 (うかつ)
2007-05-13 19:37:49
この映画、素直に感動できる良い映画ですよね。
(ロッキーファンなら感動できる?)
スタローンは次、ランボーの新作にも取り組んでいるとか。

>「暗いところで待ち合わせ」とあわせてTBしました
いえいえ、おかまいなく。どんどんトラックバックしてやってください。
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