映画『風と共に去りぬ』のポスター販売のチラシをゲットしました。
2003年7月、石炭の歴史村では映画『風と共に去りぬ』のポスター14種類11万枚を5000万円で購入し、販売することにしました。
てっきり、そのチラシかと思っていたのですが……。
ポスターには「2007年11月1日」販売開始とありました。
株式会社石炭の歴史村観光が破綻した後のものです。
ということは、石炭の歴史村で販売されていたポスターとは無関係なのでしょうか……?
ポスターの出所に関しては、「1996年「風と共に去りぬ」(マーガレット・ミッチェル著)出版60周年記念にUSA Turner Entertainment Co.ALL Rights Reservedのライセンス許諾により製作された名場面ポスターです」とありました。
この一文だけ読むと、この企画のために製作されたように読み取れます。
ポスターに関する情報は、http://www.kazetotomonisarinu.comで公開されていたようのようなのですが、現在はサイトがありませんでした。
そして「銀座三越・松竹鎌倉シネマワールド・京都高島屋・ディズニーリゾートイクスピアリ・米国ニューヨークターナーギャラリーアトランタ「風と共に去りぬ世界フォーラム等」で展示のみされたポスターとあり、石炭の歴史村のシネマのバラードで展示されたとはありません。
……"等"というのが気になりますが……
いずれにせよ、石炭の歴史村との関係性は明らかにできませんでした……。
しかし、夕張市との関係性を示すようなことも書かれていました。
まず、本ポスターの売り上げは「33.3%が夕張市に寄付されます」とありました。
そして、このポスターは「夕張の映画文化復活のため、「風と共に去りぬジャパンミュージアム」建設のために」販売されるとのこと。
ここでよくわからないのが、どうして『風と共に去りぬ』と夕張市を結びつけたいのか。
石炭の歴史村に代わって、不良在庫となったポスターを販売するのなら、話がストレートで理解しやすいのですが。
そういうことはチラシからは読み取れませんでした。
また、現在の状況ではWebにも情報が残っていませんでした。
さらに気になったのが「風と共に去りぬジャパンミュージアム」の存在。
これもWebで検索した限りでは存在を発見できませんでした。
う~ん、ポスターの売り上げはどうなってしまったんでしょうね?
ついでに謎だったのが販売されるポスターの種類。
このポスターは、5枚1組で3セット、計15種のポスターを販売するように思えるのですが。
実際の内訳は以下の通り。
scene 1
馬車 No.2
LOVE-NO.4
明日記念
花みずき No.2
パーティー No.3
scene 2
ヴィヴィアン・リー No.2
明日記念
クラーク・ゲーブル
ブライダル
夕陽の丘
scene 3
ラブ No.3 ストライプ
フラワー
トリオ
夕陽の丘
ストライプハット
明日記念と夕陽の丘がダブっており、実際には13種類のポスターの販売となっています。
ここでややこしいのが、石炭の歴史村では14種類のポスターが販売されていたらしいです(『限界自治 夕張検証』より)。
ということは、やはりこれは石炭の歴史村の在庫ではなく、このために製作されたポスターだったのでしょうか……?
チラシの右上にある「美しい国・北海道洞爺湖サミットへ Yokoso! JAPAN」について、Webで検索すると「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の資料などが出てきました。
ただ、本ポスターとの関連をうかがわせるものは見つかりませんでした。
結局、Webで調べた程度ではほとんど何もわかりませんでした。
そして、わずか12~13年ほど前のことなのに、おそろしいぐらいに痕跡が残っていませんでした。
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