「これがリメイクだ」
リチャード・ギア:カッコ良すぎ
ジェニファー・ロペス:チクビ立ちすぎ
ちょっとガンツ風に採点してみた(最近、これにハマっとるんです)
ってなわけで、ハリウッドリメイク版の『Shall we Dancw?』なのだけど、「21世紀のアメリカ人がリメイクした」ってのが分かりやすい作品だった。っていうか、20世紀の日本で作られた映画が、アメリカではこんな風になるんだ。
話のあらすじはほぼ原版と同じだけど、やっぱり違う。
一番の違いは、リチャード・ギアがカッコ良すぎること。いや、役所広司だって格好いいんだけどさ。
原版での役所広司は「ダメっぽいサラリーマン」って役だったんだけど、こっちは弁護士。しかもリチャード・ギア。カッコ良いんだよ、やっぱ。
このへんはアメリカ的にはカッコ悪い人なのか、それともやっぱりカッコいい人なのか。日本人のオレにはよく分からないけど。
次にスーザン・サランドンがウルセー。
原版での原日出子は鬱々とした暗いイメージがあったんだけど、スーザン・サランドンはキャリアウーマンでパワフル。
特に、ダンスコンテンストが終わってから、駐車場でリチャード・ギアにわめき散らす場面は……日本人のオレは引いた。なんで、そこまで言われなきゃいけないんだよ、ってカンジで。
まあ、男女関係なく言いたいことは言うってのが、きっとアメリカ風なんだろうけど。
でも、あれだけギャンツカ言われたら、さすがに二度と踊りにいきたくないよな、と妙に納得したり。
原版と大きく違うのが、この役の扱いだと思う。
そして、ジェニファー・ロペスもパワフルだった。
草刈民代の幸薄そうな雰囲気が微塵もなくて、いかにもラテンのダンサーってカンジだ。
こんなカンジで、この映画は全体的にパワフル。肉食人種が作ったコメディ映画ってカンジだ。
逆に原版の方は、今にして思うと暗いなと思える。
さっきも書いたけど、専業主婦の原日出子って、いかにも「日本の耐える女」ってカンジで古き良き伝統というか、もうちょっと明るく楽しくやっても良いんでないのと思えた。
その点、リメイク版の方はキャッチコピーに「幸せに飽きたらダンスを習おう」とあるように、前向きで明るいイメージがある。
そして、ラストに先生の送別パーティに奥さんと連れ立って駆けつけるところも、原版にはなかったけど、こっちの方がハッピーエンドっぽくて良かった。
このへんの主人公の奥さんへの見方によって、この映画の面白さってのは変わるかもしれないな、と思った。
『Shall we Dance』(映画館)
http://www.shallwedance-movie.jp/
監督:ピーター・チェルソム
原作:周防正行
出演:リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、ボビー・カナヴェイル、リサ・アン・ウォルター、オマー・ミラー、アニタ・ジレット、リチャード・ジェンキンス、他
評価:7点
ハリウッド的といえるかも知れないけど、ラストはハリウッド版の方がハッピーだったので良かったと思います。
>面白さってのは変わるかもしれないな、と思った。
とっても同感です。
ちょっと長い(?)記事ですが、TBさせてください。