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同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

魔女の宅急便

2001-07-06 13:46:00 | 映画-2001年

「ジジが飛脚じゃなくてよかった」

 スタジオジブリのアニメ。
 20日にはジブリ制作の『千と千尋の神隠し』が公開される。
 ジブリ作品が公開される間近になると、日本テレビ系列は、過去のジブリ作品をテレビで放映するというプロモーションを展開する。
 ……っていうことは、映画の中身には全く関係ないのだが。

 ジブリ作品特有の「魔女」の女の子キキを主人公に据えたもの。魔女の修行を通して、少女の成長を描くというものである。
 
 これって、観る側の人間の状況によって、かなり受け止め方が変わると思う。

 たぶん、去年の段階で観ていたら、「飛行シーンがかっこいい!」とか「ラストに拍手!」といった感想だったと思う。
 っていうか、ジブリ作品らしく飛行シーンの情景は文句なくかっこいい。
 ストーリーの展開もベタと言えばそれまでだけど、こういう展開は大好きだ。
 ベタだからこそ、素直に感動できるってものなのだ。これが私の持論である。
 お約束を外す面白さや妙味ってのももちろんあるけど、この作品にそれは似合わない。

 で、話は戻るが。
 現在の状況で、この作品を見た場合…「俺って、ダメダメじゃん…」って感じ。

 キキって13歳っていう設定なんだよね。
 だから、年齢的にも、またストーリーの展開も「子供から青年へ」の成長を描いている。いわゆる思春期の成長ってやつだね。
 でも、単純に思春期の成長だけでなく、実は「宅急便」を生業として自活する、いわば「自立」も同時に描かれているのだ。
 もちろん、キキは完全に自立しているわけではなく、周りの人の世話になってばかりなのだけど。
 でも、形式的には親元を離れて、自分で稼いだ金で生活しているのだから、十分に自立である。

 でもね、今年で自立を余儀なくされた私の立場からすると、「俺って、13歳の女の子よりダメなの?」って思えてしまうのだ。
 別に鬱になるとかというわけではないけど、キキと大して変わらない仕事ぶりの我が身を振り返ると、なんとなく「俺って、ダメ?」と思えてしまうのだ。

『魔女の宅急便』(テレビ)
監督:宮崎駿
配役:高山みなみ、佐久間レイ、戸田恵子、山口勝平、他
評価:7点


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