「次はシュワルツェネッガーVSシガニー・ウィーバーだ」
オレはチビッコの頃からのエイリアンファンで、ずっとこういう映画が登場するのを待ち望んでおったのよ。
そんなもんで昨年暮れの劇場公開時から観たくてたまらんかったのだけど、ようやくDVDで観ることができた。
序盤、人間どもがグタグタと語り合ってるところは結構ウザかった。
それでも“ビショップ”が登場して、ペンでトントンと指の間を突いているところは笑わせてもらった。
謎のピラミッド=プレデターの狩り場に入ってからは、なんかインチキクサイ考古学の知識を披露しながら、「エイリアン」「プレデター」という地球外生物への謎と恐怖をジワジワと高めていく。
そして、ついにエイリアンとプレデターがでくわしたところからは一気に展開が加速していく。
なんかテキトーな与太話を無理矢理こじつけて謎への理解力はどんどんアップ。
「敵の敵は味方」理論が発動してからは、ついに人間様もモンスターバトルに参戦していって、ノンストップでラストまで突っ走っていく。
主人公はリプリーに次いで、生身でクイーンエイリアンとタイマンはったヒロインとして、映画史に残るかどうかはオレにはよく分からない。
……と、あらすじも中身もこんなカンジで、上映時間も100分と短くノーテンキに楽しめるっていえば楽しめるんだけど。
なんつうのか、「エイリアンとプレデターが戦う」ってのに、思いのほかバトルが地味だったのが残念。
確かに、ファーストコンタクトのエイリアンがプレデターの土手っ腹に尻尾を突き立てるシーンではゾクゾクとした。
でもなぁ……どうせなら『エイリアン2』みたいにエイリアンの大群を相手に、プレデターがバリバリ銃器を撃ちまくるバトルが観たかったな。
(設定上、プレデターは儀式としてエイリアンを狩るために参戦しているので、そんな大規模戦闘にはならない)
かといって『エイリアン』みたいなサスペンスホラーな展開なんか望めるわけもないし。
なんつうか、異種格闘技戦で期待に胸膨らませて観てみたら、思っていたよりも地味だった、ってそんなカンジだった。
最後に余談ながら。
この映画の舞台は南極なのだけど。
その昔、「エイリアンと物体X(カーペンターの『遊星からの物体X』)が戦ったら」という記事があってね。
(結末は、エイリアンに物体Xが寄生して最強のモンスターが誕生するってもの)
んで、物体Xの舞台も南極なわけで。
続編があるとしたら……ラストに登場したチェストバスターが成長したヤツと物体Xがバトルをする『エイリアンVS物体X』を観たいと思ったりもした。
『エイリアンVSプレデター』(DVD)
http://www.foxjapan.com/movies/avp/
監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ランス・ヘンリクセン、サナ・レイサン、ラウル・ボヴァ、他
評価:6点(エイリアンとプレデターの出演に+1点)
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