その女の子は、毎日のように来た。
そして本を一冊借りて行った。
毎日だ。
ずいぶん読書好きなんだなと思った。
まさか、
光の当たらないぼくに会う目的で
来ているのだろうか?
自信を持って言う。
それはあり得ない。
それならなぜ?
単純に読みたいから。
という結論にしておこう。
翌月になってすべてが氷解した。
図書係が集まって、
司書の方の指示のもと、
その月に本を借りた
すべての生徒の借りた冊数を調べた。
そしてランキングをつけるのである。
1位から10位までの、
トップテン。
そして、図書室の前に張り出す。
誰が1位か?
もちろん、おわかりでしょう。
あの女の子である。
おめでとう。
読書にも
こんな楽しみ方がありました。
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