母は、結婚した時の事を、
話してくれたことがある。
その時、父は、戦時中、
朝鮮の鉱山で働いていた。
母は熊本の陸軍病院の看護婦だった。
親戚の紹介で、
結婚することになった。
日本で結婚式をあげ、
朝鮮の鉱山に母を連れて戻ってきた。
そして、結婚の報告のために、
社宅を挨拶してまわった。
当然、母といっしょにまわった。
ある家に報告に行った時のこと、
父が、「妻です。」と紹介すると、
その家のご主人が、
「わざわざ、日本まで帰らなくても、
これぐらいの人なら、
こっちにもいただろう。」
と言ったのです。
母は、それを聞いてむかっとして
内心
怒ったそうです。
しかし、もっと怒ったのは、
その失礼な言葉に、
何の反論もせず、
苦笑いしている父に対してだった
と
母が笑いながら話してくれました。
何はともあれ、
時々ケンカしながらも、
楽しい家庭を築いてくれたことに
感謝しています。
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