aCappella好き♪

「きらきらひかる」

珍しく、図書館へ行った。

Silky掲示板で友人が薦めてくれた
江国香織さんの「きらきらひかる」を探し出し、
せっかく来たのだからと「冷静と情熱のあいだ」もついでに。

ふと目に付いた、
「会社・仕事 人間関係で“もうだめだ!”と思ったとき読む本」
「暮らしがはずむちょっといい話」(主婦向けの、整理に関する本)
も借りた(爆)。

後者はともかく、前者。
・・・宗教とかこういう本とか、
「言われなくてもわかってる!」とばかりに敬遠してたけど、
苦しい時のナンとやらで、江原さんのスピリチュアルな本など
この頃は読んでみてる私・・・・(笑)  どっひょ~~・・


「きらきらひかる」は、とっても素敵だった。
この前「号泣~」の悪口を書いてゴメンナサイ
心から反省するような、江国作品に出会えたって感じ。

・・・ある意味、女にとって都合のいいストーリーとも言える。
(女=私のようなズボラな、だわね・笑)
笑子と睦月の結婚は、まんざら悪くない。
睦月のような、優しくてマメで相手を束縛しない男には
どうあったって出会えそうもないんだし・・・

読みながら、私はずっと笑子がうらやましかったよ。
絶えず酒を飲み、息が出来ないほど泣いて、物を投げつける。
その奔放さが彼女の魅力だと言うけれど
私を含むほとんどの既婚女性には、許されるはずのない行為であって
その欲望が仮にあったとしても、
理性で自分の中へ無理矢理押し戻して生きてるんだと思う。
(実際、誰かに物を投げつけるなんて、
記憶の限り検索しても、私はやったことがない)

でも、彼女の暮らしでは、それが普通に許される。

・・・・屈折した感想かもしれないけれど、
しあわせな物語だと感じた。
「号泣~」で、しあわせな話が好きだと語った私だから、
この本はまさにその通り。

ついでに、今日美容院で。
「冷静と情熱のあいだ」も読破。
続けて読んだせいか、よく似たカラーの話だなと思った。

こちらのヒロインも、ありえない包容力で恋人に愛されている。
彼女がフツーに生きてるだけで、
正しく、温和で、お金持ちで、優しい彼が
彼女を思いの限りに愛するのだ。
(夫の機嫌を損なわないように始終気が気じゃない
世の中の主婦=私、とは大違い・笑)

こちらも羨ましく読みながら、
アオイの顔やら体つきを想像してみる。
聡明なことはわかるけど、どれだけ美しい女性なのだろう。
でなけりゃ、あれだけ愛される理由がない。(。。。なんてね)

いつもどこかに壁を作りながら生きてる姿は、
自分に重なる。
正直に気持ちを言えないことが多い。
自分の中に、誰も踏み込んでほしくないとさえ見える頑なさ。

・・・・。

江国作品、とてもよかったです。
お酒が飲みたくなる(笑)。
カタカナに弱い私には、それが何の名前なのか
チンプンカンプンだったりするけれど
彼らの暮らしが、今の私とはかけ離れたところにあるのはわかる。

・・・詳しくは、いつか飲みながら語りましょ。
次は「草乃丞の話」を読んでみたいです。

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るか
<冷静と・・・>

それにしてもアオイはどうして何度も
大切なものを失ってしまうのだろう・・・・

一番求めていたのはマーヴではなく順正だったのなら
あんなにも完璧なマーヴとの生活を捨てたこともわかるとして

順正との再会の日、
マーヴと別れたことを、私なら真っ先に言うだろう。
たとえ相手に今の暮らしがあったとしても。
それを告げたことで、未来がもし変わってしまったとしても
それは相手の選択肢・・・。

嘘をつくなら、「別れたけれど、私は大丈夫」と言えばいい。
アオイはやっぱり順正の気持ちを裏切ってる・・・と感じた。
一度ならず、二度までも。
どうして言い訳しなかったのか。
本当のことをスルっと言ってしまえばいいものを・・・。

<きらきら・・>の睦月といい、マーヴといい
彼らの正しさが、私は好きだ。
でも、その正しさは、あまりに思いやりに満ちていて
私の願いとは少し違う。
結果的に相手を苦しめることになろうとも
正直とか素直とか、そういう言葉が当てはまる種の性質を
私は心がけている気がするから。
(だからあまりいい人にはなれないけど・・・笑)

嘘は嫌いだけど、正直じゃないことの方が、もっと嫌い。
(人を守るための嘘は時には必要だけど
自分を守るための嘘はつくな、というのが自分への言葉)

素直に生きていけばいいのに。。。。と、何度も
じれったく読み進めた。

それにしても・・・・
何もしない「怠惰」な毎日がもし許されるなら、
こんな素敵なことはない。
自然にしていても愛してくれる人がいて
何かにやっきにならなくても、生活していける。
仕事を始めてから、何かと「一生懸命」を求められることばかりで
時間もなくて、やりたいことも多くて、お金もなくて・・・

そんなに必死に生きなくてもいいんじゃないかな・・・って
投げやりな気持ちになった。

「頑張る」ことはいつも賞賛されるけど
「怠惰」のどこが悪い?と愛する人が言ってくれるなら
こんな幸せはないかもね(爆)

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