ヨーロッパ・フットボール三昧の旅２ １２日目 「パルマとピアチェンツァの街を散策」

　２０１１年３月５日。イタリアのミラノで迎えた旅１２日目の話。この日は、ミラノ近郊のパルマとピアチェンツアという街を訪ねてみよう！と計画していた。パルマ名物生ハムと、旧市街が美しいらしいピアチェンツァの散策を楽しみにしていた。

　７時半頃起きて、前日にスーパーで買った固いフランスパンをかじってこの日も元気に出発！まずはミラノ中央駅へ。


↑　ミラノ中央駅

　パルマ行きの乗車券を買って、指定された番号のホームへ。

　ミラノ中央駅はたくさんの路線が発着する大きな駅。ホームにはヨーロッパでよく見かける巨大なアーチ状の屋根がかかり、たくさんの列車が出発の時間を待っている。


↑　ミラノ中央駅のホーム

　ここで撮り鉄タイム！いろいろな種類の列車を次々と撮影！


↑　赤い新幹線。とてもきれい。速そう。大都市に向かうに違いない。


↑　ちょっと古びた新幹線。これも大都市行きだろう。


↑　落書きだらけの普通の列車。近郊の街に向かうのかな。


↑　そして僕らが乗るのはおんぼろ列車・・・。たぶん５年くらい洗ってない。

　おんぼろ列車に乗り込んで定刻通りに出発！パルマまでは１時間半ほどらしい。

　・・・ところが、このおんぼろ列車はちんたらちんたら走って結局パルマまで１時間５０分ほどかかった。出遅れた！でも無事に到着して何より。


↑　パルマ駅に到着

　地図を見ながら、パルマの旧市街方面へ。まもなく、古めかしいレンガ造りの宮殿が建ち、石畳の道が続く街並みに入り込んだ。


↑　古めかしいレンガ造りの建物

　旧市街を進むと、人だかりができている通りを発見。この日は土曜日。どうやら土曜朝の市場が開いているらしい。おもしろそうだし名物生ハムもあるかもしれないので、さっそくのぞいてみることに。


↑　土曜朝の市場

　古着やアクセサリーや骨とう品などの店がたくさん。よくにぎわっている。

　そして、生ハムとチーズの店も見つけた。


↑　生ハムを量り売りする店

　うまそうだけど、少なくとも１キロぐらいの量り売りのようで、買ってすぐ立ち食いできそうな感じではない。断念。生ハム眺めるだけ。

　パルマの主な見どころは、大聖堂と八角柱という２つの建物が並ぶ広場らしい。さっそく行ってみることにしよう。

　広場に向かって旧市街を練り歩くと、レストランを発見。メニューを見ると、「パルマハムのピザ」を発見！イタリア名物ピザ＋パルマ名物生ハム！これ食べたい！昼過ぎにここに戻ってくることにしよう。

レストランを通り過ぎると、その名の通り正八角形の建物が目の前に現れた。


↑　正八角形の建物「八角柱」

　そして、その横にはミラノの大聖堂に比べるとこじんまりした大聖堂が建っている。


↑　パルマの大聖堂が建つ広場

　さっそく大聖堂の中に入ってみることにしよう。

　こじんまりとしているけれど、正面のステンドグラスが見事。


↑　パルマの大聖堂

そして天井の壁画が迫力あっていい。


↑　天井の壁画。ぶれた。

　なんとなく、ドラクエの「イオナズン！」っぽい。（レベルの低い感想）

　見学していると、突然「ぐぉ～ん！！ぐぉ～ん！！」と大聖堂の大きな鐘の音。時刻はちょうど１２時。なるほど、正午を知らせる鐘か。

　では、パルマハムのピザを食べに行くことにしよう。さっきのレストランへ。２人ともパルマ風ハムではおもしろくないので、もう一枚はナポリ風ピザを注文。まもなくお皿をはみ出した巨大なピザがやってきた。


↑　ナポリ風ピザ


↑　パルマハムのピザ

　見た目もうまそうだけど、両方ともとてもうまい。生ハムも日本で食べる生ハムとの違いはよくわからなかったけど、とにかくうまい。けど、ちょっと塩辛い。特に生ハムがたくさん集まった真ん中らへんは明らかに塩辛い！でも大満足。コーラとおいしく頂いた。

　満足したところで、次は隣のピアチェンツァという街に行ってみることにしよう。

　パルマ駅へ向かう途中、小学生ぐらいの子どもが慣れた手つきでタバコをすぱすぱ吸っていてびっくり。おおお、異国の他人だけど将来が心配だ・・・。

　パルマからピアチェンツァまでは列車で４０分ほど。日記を書いているうちにあっという間にピアチェンツァ到着。


↑　またおんぼろ列車で出発！


↑　ピアチェンツァの駅

　駅前は大型ショッピングセンターが建つ近代的な都市。けれど、少し歩くと古めかしい街並みの旧市街が広がるらしい。

　さあ、さっそくピアチェンツァの旧市街に向かって歩いてみよう。目指すはパルマと同様、大聖堂が建つ街の中心の広場！カヴァッリ広場というらしい。

　駅前の公園を横切り、住宅街を進むとだんだん街並みが古めかしくなっていく。


↑　ピアチェンツアの旧市街へ。

　そして路地を５分ほど歩くと、あっという間に目の前が開けて街の中心のカヴァッリ広場に到着。あっさりミッションクリア。この街は小さいんだな。


↑　カヴァッリ広場に建つ旧市庁舎

　そして横にはピアチェンツアの大聖堂。パルマの大聖堂とそっくり！違いがわからん！


↑　ピアチェンツアの大聖堂

　そして旧市庁舎の前には立派な騎馬隊の像。


↑　騎馬隊の像

　そして近くにはイタリアンカラーの派手な恐竜の姿が・・・。おそらく何かの１５０周年の記念日が近いんだろう。


↑　イタリアっぽい恐竜

　歩きまわってのどが渇いた。近くのスーパーへ。イタリアのスーパーは、ミネラルウォーターと炭酸水を見分けるのが難しい。見た目ではよくわからんので、ペットボトルをちょっと振って泡の出具合で見分けようとしていると、店員さんが「ブルーのキャップがガス（炭酸）！ピンクのキャップがノンガス（炭酸でない）！」と教えてくれた。ありがたい。

　さて、次はピアチェンツァの路地を散策してみることにしよう。


↑　旧市街を散策。

　古めかしい建物と石畳が中世の街並みを漂わせる。静かな街で人通りも少ない。

　「古めかしい街並みだなー。中世だなー。」とつぶやきながら歩いていたら、あっという間に道に迷った笑。旧市街は同じような景色の細い路地が複雑に交わっていて、地図を見ても今どこにいるのかよくわからない。

　ときどき目立つ教会に出くわすものの、地図上にも教会がたくさんあってこの教会はどれなのかがよくわからない。小さい街なのに。それにしてもこの教会は相当古いぞ。


↑　相当古い教会

　「ここどこだー？」と歩き回っていると、突然“ＧＡＭＥ　ＯＶＥＲ”の看板に出くわした。「やかましいわ！笑」


↑　道に迷って“ＧＡＭＥ　ＯＶＥＲ”

　歩き回っているうちに、道が広くなった。どうも郊外まで来てしまったらしい。


↑　ここはどこなの？

　近くに地図を発見！ やはり街のはずれまで来てしまった。


↑　ありがたい地図

　地図の写真を撮ってよく見て歩いて、なんとか街の中心部へ復帰。一安心。


↑　ピアチェンツァのメインストリート。

　ここで「ぐぉ～ん！ぐぉ～ん！」と午後４時を伝える教会の鐘。「そろそろミラノに帰るか。」とミラノ行き列車の時刻表を見たら、次のミラノ行きは４時８分！むり！間に合わん。次の５時８分までピアチェンツァ散策再開。

　街の中心の広場に建つ大聖堂の中に入って休憩することに。


↑　ピアチェンツアの大聖堂

　ちょうどパイプオルガンの演奏中で、独特の音色が鳴り響き、教会らしい荘厳な雰囲気を醸し出していた。「今、ヨーロッパにいる感じがする。」

　地下には、狭くて暗い空間があって、よく見るとリボンに包まれた人骨が展示されていた。偉い聖者のものだろうか。


↑　地下の狭い空間

　大聖堂を出て、メインストリートにあるアイスクリーム屋で休憩。「そろそろ中央駅に行くか。」

　切符を買って、列車に乗り込みミラノへ。ミラノまでは１時間ほど。

　途中で乗っている列車がミラノ中央駅には行かないことに気づき、ミラノ近郊の駅で途中下車して地下鉄に乗ってドゥオーモ近くへ。もうすっかり日が暮れたけど、ドゥオーモ近くはいつもたくさんの観光客でわいわいがやがや。


↑　いつもわいわいがやがやのドゥオーモ


↑　路面電車が走るミラノの街並み

　時刻は夜７時。「よく歩いて腹減った～。」今晩はどこのレストランに行こう？いろいろ迷って、結局泊まったホテル「ガンバラ」の横にあるこじんまりしたレストランに決定。

　こじんまりしているけれど、店内は地元の人でほぼ満席。どのメニューも５～８ユーロくらいで値段も手ごろ。


↑　メニュー表

　店員さんに英語に訳してもらいつつ、僕は貝のシーフードスパゲッティ、友人は黒スパゲッティを注文。


↑　貝のシーフードスパゲッティ


↑　黒スパゲッティ

　見た目はうまそうだし、量もあって味もとてもうまい。このレストランすばらしい。おすすめ。さすが満席のレストラン。

　そして店内にある時計がおしゃれ。サイズの割に針が短すぎ！見にくいおしゃれ。これほしい。


↑　おそらく８時５０分。見にくいおしゃれ。

　大満足でホテルに戻ってこの日もおしまい。よく歩いた一日だった。翌日は、ついに観光できる最終日。セリエＡ、インテルｖｓジェノヴァ観戦を楽しみにしていた。


～この日使ったお金（１ユーロ＝１３０円）～
・乗車券（ミラノ→パルマ→ピアチェンツァ→ミラノ）　２２ユーロ
・昼食（パルマ生ハムピザ）　１３ユーロ
・ピアチェンツアで食べたレモンアイスクリーム　１．５ユーロ
・夕食（貝のシーフードスパゲッティ）　１１ユーロ
・スーパーで買ったヨーグルトと水とオレンジジュース）　３．５ユーロ
・ミラノ地下鉄×３回　３ユーロ
計５４ユーロ

ヨーロッパ・フットボール三昧の旅２（２０１１年２月２２日～３月７日）
１日目 「いざ、ロンドンヘ！そして ＱＰＲ ｖｓ イプスウィッチタウン観戦！」
２日目 「ゴルフ発祥の地、セントアンドリュースへ！」
３日目 「セントアンドリュースでゴルフとゴルフ博物館見学」
４日目 「セントアンドリュースでゴルフと夕暮れのエディンバラ散策」
５日目 「ニューカッスル ｖｓ ボルトン観戦！」
６日目 「ウェストハム・ユナイテッド ｖｓ リヴァプール観戦！」
７日目 「ロンドン定番の名所をうろうろ散策」
８日目 「サグラダ・ファミリアとエスパニョールｖｓマジョルカ」
９日目前半 「カステリョンという無名の街を散策」
９日目後半 「ビジャレアル ｖｓ エルクレス観戦！」
１０日目　「グエル公園とカテドラルと夜のサグラダ・ファミリア」
１１日目　「サンシーロ・スタジアムツアーとミラノのドゥオーモ」
１２日目　「パルマとピアチェンツァの街を散策」
１３日目　「ミラノ・ドゥオーモ観光とインテル ｖｓ ジェノア観戦！」
１４日目　「そろそろ日本に帰るか」


つづくーーー。
あと少し！