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以前も何を思ったか、年末に、山岳遭難事故について考えたことがあったけど、この波が定期的に来るアフロだいこんです。
▼以前書いた記事はこちら▼
山岳遭難事故に学ぶ。
その都度いろいろと考察したりすることが、オリンピックのごとく、数年に一度は自分のなかで開催される、サバイバル知識向上期間みたいにやってきます。
それが先週からやってきて、先週の土日の2日間連続で、時間の合間にYouTubeを見たり、地図を見つつ考察しているだけですが、なんとなくココにも思いを記したくなりました。
もともとちょっとした山登りしていたアフロだいこんですが、長野の蓼科山の登山を最後に、ぱったり登らなくなってしまいました。
蓼科山の頂上は、岩がゴロンゴロンすごくて、まるでどこかの惑星みたいな風景が印象的な山でした。山頂でお湯を沸かし、インスタントコーヒー作って飲んだのは最高で、今でも色濃く覚えています。また、山頂に小綺麗な食事処とトイレもあって感動したこともよく覚えています。
なぜそれを最後に登らなくなったのか・・・。
それにはいろいろな理由がありますが、平地での(山登りとは無関係な街中で)中程度の捻挫をして足首が弱くなったり、地震の多発が気になったり、まだ記憶にも新しい御嶽山の噴火など、山々の怒りみたいなものをひしひしと感じるようになり、山には徒歩では近づかなくなりました。もっぱら遠くから風景を見るのみとなりました。
最近YouTubeで主に見ていたのは、「ゆっくりと学ぶ山での悲劇」と「ゆっくりまうんてん」チャンネルさんのゆっくり動画。
地図でのわかりやすい解説があったり、ゆっくり独自のあのデジタル音声のかけあいでわかりやすい動画に仕上がっていると思います。
(動画を見た人にしかわからないですが、「たかはし」なるお顔のキャラクターが印象的・・・)
サバイバル知識などは、普通の街中の暮らしをしていれば、あまり必要のない知識かもしれません。それでも、私にはつねに動物としての何らかの虫の知らせというか、危機感が心のどこかに存在しているらしいのです。自分でも不思議です。
いつ富士山が噴火するかもわかりませんし、地震やその他自然災害とは、きっても切れない日本列島に住む日本人としても、無視はできない!という強い気持ちがいつも心にあります。
サバイバル知識というものは、ないよりも、あったほうが、動物として生き延びる確率が断然あがると思います。また、大げさではありますが、特に山登り最中などは、生き死にについて考えがよぎることもあるので、自然の中で生きる様々なトラブルについて考えるということは、イコール(=)、人生について改めて考えるいい機会にもなると思っているので、特に山岳事故については、時々チェックすることをおすすめいたします。
事故については内容は辛いかもしれませんが、人間が極限状態に陥るとどうなるのか、知っておく必要があると思います。
テレビでも一時期よく話題にしていた時期もありましたが、「低体温症」「恒常性バイアス」などは、人として知っておいて絶対に損はありません。
ここを偶然読んでいるあなた!自分の体力や精神の限界を経験したことありますか?
私は、どっちかというと、ヘビー系山登り人間ではなく、割とライトなエンジョイ勢だったのですが、それなりに経験をした結果、ある意味、極限状態の2~3歩くらい手前を味わったことはあります。
飲み物が枯渇した、とある初夏の日の低山登山・・・。
途中から、飲み物が完全に枯渇した中で、登山口の駐車場までは死ぬ気で帰らないといけないという焦り、また体力の限界で、しかものどが渇いているのに水分補給ができない中、特に足の筋肉がボロボロの中で階段状の下り道を歩かないといけない苦しみ、準備不足だった自分への後悔、とにかく死ぬことはないけれど、もし途中で日が落ちて真っ暗になったら、精神的にもどうにかなりそうな、逃げ道のない閉鎖的な下り坂の山道の孤独感。
自分以外にも友人が同行していたので本当の意味で孤独ではないけれど、とにかく体力の限界が来ている中、水分補給ができない苦しみを1回だけ味わったのです。たった1回だったけど、あの日のことは一生忘れない。
だんだん登山口が近づいて来た際、帰りの山道をやっとくぐりぬけて、人の住む町の雰囲気が感じられる道まで来たときにあった、あの自動販売機の存在感は、宝石にも勝る輝きを放っていました。
1つは秒で飲み終えて、一気に2つも飲み干しました。とにかく水分のありがたさと、水分なしで動き続けることの不可能さを垣間見ました。
そしてその山行は、数か月後に富士山に登るためのトレーニング登山だったこともあったものの、同時に初心者でかなりの準備不足と軽装だったため、当然次のは目しか動かなくなるほどの全身の筋肉痛に襲われました。
後にも先にも、翌日起きて、目しか動かないなんていう経験は、この時の1回きりです・・・。ほんとうに強烈な筋肉痛でしたw
そして、それ以降、ちゃんと準備をして、富士山周辺のいろいろな山々に挑戦し続け、無事富士山にも行き、ご来光を浴びて、その後もちょこちょこ山を登っていましたが、普通の陸地での足のケガがひどかったのできっぱりやめました。
でもね・・・。これ、普通の初心者レベルの山登りのおはなしですよ。雪山なんてもってのほか!適切な季節に、適切な判断のもと、無茶をせず、安全な山登りを楽しんでいただけなんです。
自然を相手にするということは、自分の体力と知力、時に第六感も駆使しながら、2足歩行する哺乳動物として「無事に生きる」ということへ一定時間ベクトル全振り状態で生きること。100%安全の保証なんてないんです・・・。
っということで、以下のチャンネルをご紹介しておきます。
「ゆっくりと学ぶ山での悲劇」チャンネル
「ゆっくりまうんてん」チャンネル
見れば見るほど、ひしひしと感じる致命的なミス。なにより・・・
天候の悪化!!!!!!
これにつきます。ほとんど、これです。
遭難し、命を落としてしまう方々は、まず圧倒的に天候に恵まれていないです。
それに加え、「まぁ大丈夫だろう」といって情報収集をしない「慢心」や「恒常性(正常性)バイアス」が加わって、山の神様からひどく怒られてしまった結果、命を落とす人がとても多いんだなと感じました。
わたくしダイコンは、今までの過去の登山歴を思い返してみても、びっくりするくらい、まず天候に恵まれすぎていたことで、遭難せず、無事に下山し、さらに自宅にまで無事に戻ってきてこれていたと実感するのであります。
もちろん、天候については、まず第1、とばかりに絶対的に調べてから、やばそうならそもそも行かないし、冬の高山などには絶対に近づかないからこそ、安心安全な山登りができていたとは思います。
それでも、いくつかピンポイントで、あそこのルート、よく途中までいけてたなぁ、よく途中でちゃんと間違いに気づいて引き返してたなぁ、とか、いろいろ、命の危険と隣り合わせだったかもしれない部分は、本当に部分的にピンポイントでは経験があるので、動画をみながら、他人事ではない気分をひしひしと感じつつ、いろいろ考察していました。
けれど、圧倒的に事故が多いのは、そもそも危険な冬の高山の雪山であって、わたしが経験していた、「夏は高山、冬は低山」という安全安心な季節に、しかるべき山を選んで行っていた山登りとはわけが違うので、動画にあげられている遭難や事故は、そもそも比較にもならないのですが・・・・。
天候の悪化、慢心、恒常性バイアス。
これらがコンボを放った時、山や海の神々は人間に怒りのいかずちをピンポイントで落としてきますから、とにかく要注意です。
「天候の悪化、慢心、恒常性バイアス。」1か月に1回は唱えましょう。
これらは、どれか1つでもあった場合、命を落とす可能性が倍増するからほんとうに注意したほうがよいと思います。
山の事故だけじゃなく、海の事故でも、どれか一つでもあると命の危険と隣り合わせになると思いますし、正直、いつも歩いている普通の街中の道路でも、結局は同じだと思います。
天候の悪化=大雨、嵐、台風。
慢心=自分はベテラン、経験者、先輩、鍛えてる!
恒常性(正常性)バイアス=自分はきっと大丈夫。たいしたことない。
上記のパターンが3つともコンボを放つと、100%、一寸先は闇となりますので注意です。
そうです。こういう知識は、世界中の誰にでも当てはまることになるわけなので、だからこそ、どういうわけか自分の場合は、数年に一度は考察大会が始まるのかなと思います。
ちょっと真面目に語ってみました。
今回は動画作成も声出しで語ることもなしで、文章だけですが、どうか、この思いが、この広い世界のたった一人にでも命を救うきっかけになりますように!
最後に。
「山なんて登らなきゃいいのに。」
「そもそも危険な冬山に行く人が悪い。」
・・・と言うご意見もありますが、これ言っちゃうと、すべての人の趣味やレジャーに対する否定となってしまうため、想定はせずに語っています。家にいるだけでも、お餅や熱中症で亡くなる人もいるわけなので、この手の突っ込みはやめましょう。
よろしくお願いします。<(_ _)>。