映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はエマ・ワトソン&トム・ハンクス共演の「ザ・サークル」です。
巨大SNS企業を舞台に展開されるサスペンスエンターテーメントのふれこみで話題となった本作。友人の紹介で就職した主人公が、プライベートをすべて公開することで、巻き起こる騒動とその結末を描いています。
主人公メイには、エマ・ワトソン。巨大SNS企業のトップ、ベイリー役には、トム・ハンクス。世界ナンバー1を誇るSNS企業サークル。新入社員のメイは、新プロジェクトのリーダーに抜擢され、家族も巻き込んだ完全オープンの情報開示の当人といてプロジェクトを成功に導きつつあったが、途中で起こった事件をきっかけに、ベイリーと対決するという内容です。
公開時にはかなり話題となりましたが、ソーシャルネットワークサービズに潜む光と闇を描くには、かなりシンプル過ぎる内容でした。企業の不正や問題を暴くサスペンス劇には、ドロドロとした人間の欲望が描かれてこそ魅力的ですが、現実的に近い形で作られた巨大企業の近未来的姿やジョブズ張りのプレゼンテーション、ソーシャルネットワークの希薄なつながりなど、外面と内面の内面が弊害となってか、メイの犯した罪やベイリーの野望がより強く強調できなかったかと思います。