今回の映画レビューは、稀代のメロディーメイカー、ビー・ジーズのすべてがわかるドキュメンタリー「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」です。
僕にとって、初めて観た洋画が「小さな恋のメロディー」で今でもメロディーフェアと共に名場面が浮かんできます。しばらくして、第二次ディスコブームでディスコで踊りまくってた時代映画「サタデー・ナイト・フィーバー」により再びビー・ジーズに夢中になりました。
今回の作品は、ミュージックシーンに燦然と輝く彼らのデビューから現在を追った珠玉の音楽ドキュメンタリーです。1963年にオーストラリアで結成されたバリー、ロビン、モーリスのギブ3兄弟、1970年代にアメリカを中心に活躍し、「マサチューセッツ」やディスコブーム期の「ステイン・アライヴ」など数々の名曲を生み出した兄弟デュオの長編ドキュメンタリーで、兄弟の確執や後にアイドルとして人気を博した末のアンディ・ギブの死やいわれのない中傷の中で、数々の奇跡を生み出した軌跡が描かれています。
メロディーメイカーとして時代を牽引した数々の名曲に、彼らを敬愛する元オアシスのノエル・ギャラガー、ジャスティン・ティンバーレイク、コールドプレイのクリス・マーティン、そして、ロビン、モーリスの弟たちの死を乗り越えて、バーブラ・ストライサンド、ディオンヌ・ワーウィック、ダイアナ・ロス、セリーヌ・ディオンに楽曲を提供したバリーの証言など、激動の音楽シーンを生き抜いた、ファンのみならず、洋楽ファンなら必見の作品です。
アーティスト、ロック、ボーカルグループ、ダンスミュージックの4つの音楽部門で殿堂入りを果たしたビー・ジーズ、彼らの歌声は永遠に輝きます。