木村拓哉主演のドラマ「PRICELESS」が順調です。
秋のドラマは、山口智子の復帰や若手人気俳優陣が顔をそろえるドラマなど話題作が目白押しでした。
しかし、どのドラマも低調で魅力的な作品が少ないように感じます。そんななか、好調なのが相棒とPRICELESSに、
低視聴率の波が押し寄せているドラマ界で、やはりキムタク主演ドラマは強いです。
今回のドラマは、会社にはめられた社員金田一が、ふたたび立ち上がって成功していく単純なストーリーです。しかしながら、個性的なキャラクターが多数脇を固めて、キムタク演じる金田一を盛りたてていく満腹感のあるキャスティングです。
フジの戦略として感じるのは、はじめにキムタクありきで展開されるドラマ仕立て。しかも、初主演ドラマのロングバケーション以降、彼自身がどう演じるかではなく、どう演じてもらうかと言う内容に感じます。
そのことが、キムタクシリーズと言えるドラマ作りだと思います。実は最近思うのは、今回初回でキムタクを抜いた米倉涼子主演のミスターXにも通じる部分があります。
現在のドラマ事情を考えると、ゴールデンの時間帯は単純明快なストーリーが支持され、かつ個人の強いキャラクターが好まれるのではと感じています。