シュルレアリズムを代表する画家のマックス・エルンストの展覧会が愛知県美術館で開催中で先日のライブの前に観賞しました。
シュルレアリズムと言えば、ダリやマグリットを思い浮かべる方が多いと思いますが、エルンストは、僕自身も、名前は知っているものの、あまり馴染みのない画家でした。
今回のサブタイトル、フィギュア(像)Xスケープ(風景)を油彩画にとどまらず、版画、彫刻、コラージュ(貼り絵)と多彩な絵画世界に加えて、グラッタージュ(削りだし)、フロッタージュ(擦り出し)、デカルコマニーやオシレーションなど、偶然の要素から生れる特異な技法などをを用いながら、シュルレアリズムの表現の領域を広げています。
その表現は、モダンアートにも通じる、自由な表現世界で詩人や古今の学者などの影響を受けながら、常に実験者としての側面をもった表現者として自由に遊びめぐっていたように感じました。
まさに森羅万象の宇宙観を絵画世界に表現したシュルレアリズムの革新者の展覧会でした。