女子レスリングの吉田沙保里選手とサッカー元日本代表の楢崎正剛選手が先日引退を発表しました。
東海地方に縁のある二人のアスリート。吉田選手は三重県津市出身で至学館大学の副学長、現役時代は女王として君臨し、楢崎選手は名古屋グランパスの守護神として20年間活躍した。
二人の選手を見ていると、いぶし銀のすごさを感じます。華々しい実績の裏で地道な努力を重ねてこられ、その姿にファンが感銘を受けていたと思います。
そんな二人には、かつてのプロ野球の世界でライバルであった長島と野村のようなライバルがいたことは誰もが知ることだと思います。吉田選手には、同じレスリング一家である山本聖子選手が、楢崎選手には、高校時代から活躍し日本代表のGKとして活躍した川口能活選手がいました。
長島と野村をひまわりと月見草にたとえられるように、山本選手と吉田選手、川口選手と楢崎選手も同じような例えられるような思いがします。唯一負け越している山本選手を破り初のオリンピック代表の切符を勝ち取った吉田選手。川口選手の陰で日本代表の控えのGKとして出場が叶わなかった楢崎選手も日韓W杯の舞台で正GKの座を獲得しました。
互いを意識し、その才能を認めたうえで努力を重ね、ライバルを超える活躍と選手生活を長きにわたって送った二人。アスリートの世界で、二人のライバル関係は、未来に語り継がれることと思います