映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、タランティーノ監督によるミステリー西部劇「ヘイトフル・エイト 」です。
クエンティン・タランティーノ監督と言えば、過激な描写が定評のバイオレンスアクションですが、今回は、そこにミステリーの要素を加え、進行を章ごとに区切る小説仕立てとなってます。
物語の主題は、山小屋に閉じ込められたワケアリの凄腕の8人。一人の女囚人に保安官、囚人の捕まえた賞金稼ぎの男と居合わせた賞金稼ぎの男、先客の保安官、絞首刑に執行人、カウボーイ、そして山小屋の住人に南部の元将軍が加わり、密室殺人を引き金に犯人があぶりだされていくと言ううもの。
アメリカの独立戦争の騒乱の時期が舞台とあって、南部と北部の軍人や犯罪者が入りみだれての殺人劇は、8人の関係性が、自らの言葉で発せられ、その長セリフと強烈な臭いを放つバイオレンス劇に眼が離せない内容でした。
誰が生き残るか、事件の真相はどこか、時代背景もうまくミックスされたタランティーノらしい作風の中に新鮮味を感じました。