先日の経済ニュースで、ネスレ社が、インスタントコーヒーの名称をレギュラーソリュブルコーヒーに変えると発表しました。ソリュブルとは溶けるを意味する方で、独自の製法だそうです。
あの数々の違いのわかる男を起用した「ゴールドブレンド」の製法を変えたために起こったことですが、どうやら、真相は、行政側にあるようで、コーヒーの分類がレギューラーコーヒーとインスタントコーヒーの二つしかなく、今回の製法はどちらにも当てはまらいために生み出された呼称のようです。
僕が子供の頃、初めてコーヒーというものを知ったのは、インスタントコーヒーでした。家族で喫茶店に入ること事態がめずらしい時代に、その疑似体験的存在として一時代を築いたといえます。
インスタントコーヒーは、インスタントラーメンと並び、インスタント文化の象徴でした。そんな、存在を曖昧にくっつけてインスタントコーヒーの名前が消えるのは至極残念です。
ゴールドブレンドは、フリーズドライ製法によりインスタントコーヒーのキングに君臨ししてきただけに、文化としてインスタントコーヒーの名の下に行政と対峙してほしかったと、インスタントコーヒーが消える日が来るのが残念でならないです。
※ドラマ「半沢直樹」の大阪支店長役ですっかりお茶の間の話題になった劇団四季の石丸幹二さんも、違いのわかる男のひとりでした。