65オヤジのスタイルブック

イラストレーター吉田カツさんを思う

昨年、美術商のオークションで、日本を代表するイラストレーターとして活躍された吉田カツさんの、リトグラフセットを入手しました。

先日、お店を訪れたお客様で、グラフィティ系のアートが好きな女性から額装の依頼を受けた際に、吉田カツさんのリトグラフをお見せしました。観てすぐに、気に入っていただき予約を頂きました。

画歴を確認するために、ネットで検索を確認したところ、カツさんの訃報を知りました。昨年の12月18日72歳でした。先日の石岡さんの訃報に接し、日本を代表するアーティストが天国に召されたのは、たいへん残念です。

吉田カツさんと言えば、フジサンケイグループの目玉のイラストが思い浮かびます。

また、三宅一生氏との共著を持ち、同年代には、黒田征太郎氏や横尾忠則氏など、日本のデザイナーの草分け的存在でした。

吉田カツさんの1975年のリトグラフ作品

学生時代の茶々丸オヤジにとって、この時代のイラストレーターは、とても刺激的でした。カツさんの、家電や調理品などを、デフォルメ的に描き、ほのぼのとした雰囲気のイラストがとても好きでした。今回入手したリトグラフも、そんなカツさんの世界であふれています。

その後に続く、湯村輝彦氏や故・渡辺和博氏の「ヘタウマ」ブームの波を起こしたのは、吉田カツさんの力が大きいのではと思います。

コンピューターグラフィック全盛の今、ポップな手作り感あふれるアーティストの作品が見直されることで、世の中の空気があたたかく包まれればなと思っています。


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