河村市長が名古屋城本丸復元工事に続き、天守閣の木造復元化を含む城下町の再現計画に意欲を示してます。その先には、世界遺産指定も目論見があるようです。10%減税実現も財源が確保できず、5%と半減。さらに木造復元など、ちょっと無謀な感じがします。
名古屋城は、消失前は国宝指定された名城ですが、現在の匠の技で木造復元する必要性は、文化的な仕事をしている僕の個人的観点から、なしです。
城下町再現計画にしても、現状の名古屋城の賑わいが、どこに(誰に)起因しているのか。答えは明らかです。名古屋おもてなし武将隊のおかげです。
名古屋には、もっとアピールできる観光地区が多数存在します。徳川美術館を含む徳川園や白壁町の大正、昭和のモダン建築群。さらに、耐震問題で存続が問題となっているテレビ塔など、既存の施設で町おこしがアピールできる材料は豊富です。
特に、子どもの頃から慣れ親しんだ、名古屋テレビ塔の利用価値を高めて欲しいなと思います。歴史の変遷と共に、昭和の建築にも光が当たっている今、日本で始めての電波塔の価値は高いと思います。
名駅周辺の高層ビル化の波にあって、注目を浴びた駅前3丁目の町家の風情。緑と観光名所が集中する栄の復活は、「江戸」ではなく「昭和」がキーワードになると思います。
河村市長、いつまでも、ちょんまげつけたお殿様キャラから脱皮して、おしゃれな昭和紳士に変身してみませんか?