映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、ニューヨーカーの象徴的存在の映画監督ウッディ・アレンの40作目の監督作品「人生万歳」です。
マンハッタンで一人住まいの、ひにくれ者の老人が、ふとしたことから家出娘と出会い、新しい人生を送る物語。
シニカルで、コミカルなセリフが、次々と飛び出す、大人のコメディって感じです。
主人公の落ちぶれた物理学者を演じるラリー・デヴィットは、90年代を代表するコメディアンで、彼の軽快な毒舌が、どこにもいそうな、皮肉で頑固なオヤジを見事に演じてます。
また、家出娘のメロディ役を演じるのは、エヴァン・レイチェル・ウッドで、初のミューズに抜擢された若手の実力派で、あのマリリンマンソン噂になった女性です。
茶々丸オヤジにとってのウッディ・アレンは、マンハッタンなどの都会の日常を、知的なユーモアで包み込む、独特なセンスを持った人です。
76歳になろうとする監督は、ヨーロッパの映画の巨匠たちのエスプリを今も色濃く映すニューヨーカー監督として、色あせることのない存在です。