先日録画していた「新・映像の世紀第5集/若者の反乱が世界に連鎖した」を観ました。
東西ドイツのベルリンの壁による分断から始まる1960年代から1980年代末のベルリンの壁崩壊までを衛星中継により世界の動乱が白日の下にさらされたことで世界中の若者たちの間で同時に起こったベトナム反戦デモやチェコのプラハの春とその後のビロード革命へと続く、唯一実現した無血革命やデビッドボウイのベルリンコンサートによるベルリンの壁崩壊までを映像で綴った興味深い作品でした。
ベトナム反戦運動がもたらしたものは、デモだけでなく音楽、ファッション、映画などのカウンターカルチャーを生み出し、もっとも若者がクローズアップした時代だったことを改めて確認でき、そのパワーに圧倒されました。
ベトナム戦争終結と共に、このムーブメントは終息し、ベルリンの壁の崩壊により皮肉にも民主主義の旗印にした革命にも限界を生じていることを感じました。
この時代に世界的な潮流をもたらしたのは、衛星によるテレビ中継でしたが、今やインターネットと言うツールが世界的な潮流への扉となっています。しかしながら、この時代から学ぶことができるのは、国の革命はその国の人々でしかなし得ることが出来ないことを物語っています。今や民主主義とか社会主義とかの枠組みで語れない時代になっていることを感じます。
Blowing In The Wind (Live On TV, March 1963)