人気ドラマシリーズの映画4作目、相棒 劇場版IV を鑑賞
水谷豊の杉下右京と反町隆史の冠城亘、この二人の特命コンビ初の劇場作品は、3作を上回る出来でした。
7年前に起こった英国の日本領事館での集団毒殺事件の中、唯一の生き残りで事件後に国際犯罪組織レイブンにより誘拐された少女の映像により、日本での無差別大量テロを組織すべく右京と亘が犯人の実像に迫っていくと言う内容です。
少女の身代金要求を拒否したことによる日本選手団の凱旋パレードを狙った無差別テロ。過去の事件と戦争により犠牲となった人々の歴史から、テロを予測し、レイブンのリーダーに迫る右京の推理が冴えに冴え、最後に思いがけいない結末を招くなど、今回の推理は過去の作品を上回る。
過去の犯罪と現実に起こった犯罪と未来への犯罪が線で結ばれてわかる事件の真相も匠でした。
ここまで手が込んでいると次回作が心配ですが、心理と推理を読み解く右京の存在が不動である限り、パートナーが変わっても相棒は健在だと感じました。