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映画 運び屋

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クリント・イーストウッド監督、主演の実話に基づく映画「運び屋」を観賞

今回の作品、花の栽培に生涯を捧げながら、家族と仕事を失った87歳の老人が、麻薬の運び屋となった顛末を描いた作品で、主人公のアールをイーストウッド監督自身が演じています。

他にも麻薬捜査官にブラッドリー・クーパー、麻薬組織のボスにアンディ・ガルシア、アールの妻にはダイアン・ウイーストなど、渋い面々が顔を揃え、地味ながら魅力的な演技を披露してます。

主人公は、ひとつの品種に命を注ぎ、家族を顧みない不器用な性格ながら、周りからは尊敬される魅力的な老人で、犯罪に手を染めながらも、マイペースに運び屋としての仕事をこなしている姿が、ある意味微笑ましく、87歳の老人から発せられる言葉の数々が、人生訓のように突き刺さってきます。やはりこの役は、クリント・イーストウッドしか演じれないと痛感しました。前半は転落に至る人生、中盤では、運び屋として第二の人生を楽しみ、後半では家族との結末を、時間の経過は淡々としていながら、不思議なメリハリのある演出を感じました。

今回の作品は、新聞記事のひとコマにあった事件を丁寧に切りとった人間ドラマ。アメリカンスナイパーやハドソン川の奇跡、15時17分、パリ行きなどクリント・イーストウッド監督の作品には、アメリカ史の中の小さな象徴として、実在の人物を描いているように感じます。それは、どこか、人気娯楽俳優から監督へ大きく転身をとげた監督自身の生き様に投影されいるようで、イーストウッドだからこそ描くことができる世界だと思う今日この頃です。

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