今回の美術展レビューは世界中で愛されている絵本の世界を紹介する「クマのプーさん」展です。
11月27日が会期終了となる本展、あいにくの雨にも関わらずたくさんの親子連れを中心にすばらしい賑わいです。
100年以上にわたり世界中で愛される絵本「クマのプーさん」の世界をくまなく紹介する展覧会は、会場に入るとプーさんAtoZと題された26のキーワードが文章や写真、オブジェなどに紹介、物語の舞台となったイングランド内部の映像やアメリカのエリック・カール美術館に所蔵されている原画100点が物語を紡ぐように展示され、ネイチャーでファンタスティックな世界は広がります。
特に僕が注目してみたのは100点の原画です。E.H.シェパードが描く挿絵は、物語の自然や登場人物のやさしさが育まてれたような繊細で美しい水彩画で、イギリス伝統の水彩画の特徴を感じる作品です。
今回の展覧会は、先に行われた立川での展覧会に続き、名古屋での展覧会のみとなります。11月27日が会期終了日、ジブリで賑わう名古屋の地で世代を超えて楽しむことができる「クマのプーさん」展をぜひ鑑賞してみてください。