先日観賞してきた、パラミタミュージアムで開催中の片岡鶴太郎展
艶葉樹(つやばき)をテーマにした展覧会は、鶴太郎氏の長年の目標だった椿を描いた作品に、日本画、水墨画、書画から染色、陶芸と色とりどりの作品が並ぶ展覧会となっています。
今や芸人、役者よりは、画家として活動が大きく取り上げられるようになった片岡鶴太郎氏、40歳から取り組んでもう15年になるそうですが、そう独特な作風は、美術ファン以外の心を掴む人気を不動にしています。
芸能人の中には、二足のわらじを履く人は多く見えます。アート業界に人間にとっても、知名度に人気を備えた芸能人の作品は、一般の画家よりも高値で取引されることが多いです。
贔屓目の言葉通り、芸を極める人には、運も具わっているものです。画家が、パトロンにより支えられるように、彼らもまた、ファンと言うパトロンに支えられています。
片岡鶴太郎氏もその例外ではありません。個性的な作風は、観る人の心を打つことは確かですが、画業15年で、日本画の技法を、身に着けたとは到底言いがたい技量です。無名であっても相当の技量を持つ画家からみれば、厄介ではあります。
ただ、アートに関わる者にとって、片岡鶴太郎氏を通して、美術館に足を運ぶ人が増えることは、大変喜ばしいことです。
茶々丸オヤジとて、芸人片岡鶴太郎は大好きな一人です。また、その作風も好きです。
できうれば、更に技量を磨き、画業に集中することで、名実ともに片岡鶴太郎氏作品は、椿の如き美しい花に艶の在る葉を実らせていくことと思います。
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