愛知県美術館で開催中の企画展「アイチの力!戦後愛知のアート、70年の歩み」を観賞。
本展は、日本でのアートの発信地、愛知出身や所縁のアーティストの戦後70年の歩みで構成され、日本画、洋画はもとより彫刻、そして現代美術と多岐にわたり愛知の芸術史をたどるユニークな展覧会です。
中部日本美術協会の結成から愛知県美術館の開館、愛知芸大、名古屋芸大、名古屋造形大の開校などを通して、日本の美術史に影響を与えてきた芸術家の作品がジャンルを超えて網羅されています。
舞妓等美人画で人気を博した洋画家の鬼頭鍋三郎、愛知県立芸術大学の教授として愛知の日本画の礎を築いた女流画家、片岡珠子など、日本の美術史に多大な影響を与えた作家から、新たに注目を浴びている奈良美智や今回の展覧会の表紙を飾った安藤正子など現代美術のアーティストにいたる多彩な分野のアーティストが一堂に会する展覧会は稀有な存在ともいえます。
おへその庭/安藤正子
現在のアートシーンを愛知と言う存在から読み解いていく貴重な展観になりました。