京都大山崎町のアサヒビール大山崎山荘美術館で開催中の「野口哲哉展・野口哲哉の武者分類図鑑」を鑑賞
ニッカウイスキー創業者の別荘で現在は山荘美術館として民藝作家の作品や安藤忠雄設計のモネの地中美術館を併設する館内で繰り広げられる、武者のフィギュア作品がずらりと随所に並ぶ展覧会は、今までに見たことのない世界が武者が現代にタイムスリップしたような不思議な空間が展開されたユニークな展覧会です。
野口氏は現在34歳。広島美術大学で油彩画を学び、樹脂やプラスティックなどの現代的な素材を使いながらも、古びた鎧や兜を精巧に再現されています。一方その装束を身に着けた武将は、現代的な解釈によりユーモラスなひねりが加えられた人間味あふれる武将たちです。
今回の展覧会は、練馬区立美術館からの巡回展です。現代的な空間から今回の西洋の歴史的な建造物の中に作品が組み込まれると戦国から明治大正の近代を経て、現代へと時空を飛ぶような感覚を持ちます。芸術の垣根を越えて楽しめる異空間を楽しんでみてはどうでしょう。
