7月10日までの会期ですが、めずらしい展覧会をご紹介します。メナード美術館の版画と彫刻のコレクションによる表現X個性です。
普段は絵画のコレクションが中心の美術展の中で、最近では、インテリアアートの需要と共に定着している版画とパブリックな場所でしか見られない彫刻。特に彫刻コレクションが、館内で多く展示されることが無いだけに貴重な展覧会ともいえます。
彫刻作品は、美術ファンなら周知のロダンやジャコメッティ、ヘンリームーアに、舟越保武、平櫛田中、舟越桂など、内外を代表する彫刻家が並びます。特に当館の象徴的な彫刻「馬と旗手」のマリノ・マリーニの作品が他にも2点。さらに当館の目玉作品で幻の作品と云われた高村光太郎の「鯰」に「栄螺」など、写実、具象、抽象の様々な表現を楽しめます。
版画作品では、日本画、洋画家のリトグラフに、浮世絵木版、さらに、版画の世界を絵画の領域まで引き上げた、長谷川潔の初公開コレクションに、棟方志功の文殊、普賢の二菩薩を含む釈迦十大弟子12点の圧巻の木版画作品です。
平面と立体の異なる作品が同じくする空間をこの機会に楽しんでみてはどうしょうか。