実話に基づく話題の映画「幸せへのキセキ」を観賞しました。
内容は、ご存知かと思います。妻を亡くした夫が、二人の子供たちと共に、閉園寸前の動物園を再生するヒューマン作品です。
茶々丸オヤジも、映画館で予告篇を何度も観てるので、大体の内容は理解していました。
この映画、地味ではありますが、ハリウッド作品です。なにせ、マット・デイモンが父親役を、彼を支える女性飼育員をスカーレット・ヨハンソンが演じてます。この二人でかなりのギャラが払われてるかなと思いつつ、本編に入ると、二人のキャラを失うほどのナチュラルな演技で物語の中に入り込んでました。
また、コリンフォードの母を亡くした失意を隠すように、父に反抗する息子や屈託のない、愛らしい笑顔で魅了する幼い娘役のマギー・エリザベス・ジョーンズや息子に恋心を抱く女性飼育員の姪にSUPER8でヒロインを演じたエル・ファニングが演じていて、三人の子役が見事な演技で華を添えていました。
本作は、封切り前に「奇跡体験・アンビリバーボー」で主人公のベンジャミン・ミーの著書を忠実に紹介されていました。
今回の映画では、実話から脚色された部分がかなりありました。たとえば映画では、妻がすでに亡くなっていたり、息子が反抗的だったりと、事実と少し異なる部分が見受けられます。
しかし、今回の作品は、感動的な実話の部分だけでなく、家族の再生が、誰でも起こりうる形で描かれています。
妻の死とは別に、父親と息子、娘の関わり方などに問題を抱えている親にも勇気を与えてくれます。
真実にかなうものはないからこそ、あえて、事実と異なる部分も加え、癒しやユーモアをふんだんに盛り込んで、楽しく、優しさあふれる作品に仕上がっています。
涙があふれるような衝動は感じませんでしたが、動物園で働く作業員の一人になったようにスクリーンに溶け込む映画でした。