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二人の写真家の軌跡を追うドキュメンタリ―作品2編

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は写真家にスポットをあてたドキュメンタリー作品を二編紹介したいと思います。先ずは、無名の女性写真家の軌跡を追った作品「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」です。

 

 ある青年が、ガレージオークションで落札した大量のネガ。そのネガを現像した一部の作品をブログにアップすると大反響を呼び、メディアが取り上げたことで写真集出版、NY、パリ、ロンドンで展覧会が開催されることに、15万枚以上の作品を手がけながら、生前1枚も世に出すことがなかった女性ヴィヴィアン・マイヤーの生涯をたどるドキュメンタリーです。

都会で生活する様々な人々の向けられる視線や想像を超える街中にある断片的な光景は、まさに無名の天才写真家として称賛に値する傑作ばかりです。

作品のクォリティーもさることながら、彼女に関わった人々の証言による明らかになる香子を知ればしるほど彼女のミステリアスさは増し、作品の魅力をさらに深みを増し、ヴィヴィアン・マイヤーと言う女性に魅了されます。偶然の出会いにより発見された無名の天才写真家の作品を観賞しながら、同時に彼女の美への探求心を感じとってください。 

もうひと作品は、巨匠ヴィム・ベンダー監督が一枚の写真の出会いにより結実した、世界的に有名な写真家セバスチャン・サルガドの軌跡を追った「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」です。

数々の賞に輝き報道写真家の地位を確立した神の眼を持つ写真家が、ある戦地での体験を境に環境活動家となり大自然の偉大さを撮り続ける軌跡を描いています。サルガドの作品と監督自らが同化していくようなモノクロームの世界が魅惑的でサルガドの静かなる主張が心震わす作品となっています。

無名と有名の二人の写真家が織りなす光と影の世界をぜひ堪能してみてください。


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