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フェルメール展 上野の森美術館

ムンク、ル―ベンスと素晴らしい出会いを経験し、次はフェルメール展へ。日時指定入場券で13時からの入場ですが、すでにフェルメールファンで長蛇の列、確かにフェルメールは美術ファンにとって魅力的ですが、若冲と並び、フェルメールの人気は異常に感じます。

今回のフェルメール展は、東京と大阪の二会場の巡回。東京では、現存する35点の内8点が集結します。その内初公開は3点で、12月20日まで公開の赤い帽子の娘とワイングラス。さらに1月9日より赤い帽子の娘に代わって取り持ち女が来日します。こちらの作品は大阪会場に初公開作品として展示されます。僕にとっては、日本初公開作品とマルタとマリアの家のキリスト以外は再会の作品となりました。

今回の展覧会の魅力はフェルメール作品の集結はもちろんのこと、フェルメール作品の魅力のひとつ窓辺からさす光の光景を特徴とした作品が6点並んでいること。

人気作品の牛乳を注ぐ女、手紙を書く婦人と召使い、そして黄色い衣服をまとった同一のモデルと思われる、真珠の首飾りの女、手紙を書く女、リュートを調弦する女の三作品です。今回の作品の中で、僕が最も再会を熱望していた手紙を書く女は、ペンをとり優しい指さき、透明感のある肌、そして観る人に微笑みながら見つめる瞳。フェルメールの光の表現がもっとも強くあらわされた作品だと思います。

今回の展覧会、オランダを代表する画家の作品39点も展示されていますが、残念ながらフェルメールばかりに目が取られる感が否めませんでした。ここにレンブラント作品が1点でもあれば、その周辺の画家たちにもスポットがあたったのではと残念でなりません。

また、今回の展覧会の料金にも不満が残りました。石原さとみさんの無料音声ガイドが付いていますが、入場制限と無料音声ガイドがあるためか2700円の美術展としては高額なチケットです。しかも上野の森美術館は、他の美術館と比べると狭く設備も悪い施設です。最近膝を痛め階段の昇降がつらく、エレベーターを案内されましたが、搬入用のエレベータでスタッフも申し訳なさそうにされてました。展示スペースを広くとり別の美術館にすべきではと思いました。

大阪市立美術館は、その施設において上野の森と比較にならないほど素晴らしい美術館ですので、大阪でのフェルメール展に大いに期待したいと思います。


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