ハリウッド版の映画GODZILLA 2014 ・ゴジラを観賞
怪獣映画全盛時に育った僕たちにとっては、ゴジラは特別な存在と言えます。当時は、ゴジラに続いて大映がガメラを制作。家の向かいが東映系の映画館で大映の作品も上映していたこともあり、個人的にはガメラおしでしたが、やはり時代の先頭を走っていたのはゴジラで、歩いて数分程に東宝系の映画館もあって、この二大怪獣を観てきました。
普段は字幕版を観賞するのですが、今回はストーリーを重視して3D吹き替え版を観賞しましたが、ゴジラの持つ威圧感と恐怖を表現するためか画面は暗いのですが、3Dでもはっきりと観賞できました。また、ゴジラを観るのは、モスラの登場からですので、僕の生まれる前からいるゴジラの原点を知る上にも好材料の作品かと思います。
ゴジラは、ファンなら周知の通りビキニ環礁沖で核実験による核の落とし子として誕生しました。今回の作品は、そうした初期のストーリー踏襲しながら、地底の奥深く眠っていたゴジラと東日本大震災による発電所事故に着想を得たもう一つの怪獣の出現により、2作目に以降の怪獣対決とその後のヒーロー化するゴジラ像へと進む一連の流れをひとつの作品に凝縮してコンパクトに表現されています。
それは、自身もゴジラファンであるギャレス・ウイリアム監督のゴジラへの強烈なリスペクトを感じました。そこに、最新の映像技術や美術制作を加えてゴジラファンが抱くゴジラ像をさらに進化させることに成功したように感じました。
娯楽、パニックに加えて、社会への警鐘も含めて今回の「ゴジラ」は、見ごたえ十分な作品といえます。