不意に、疑問には成った、そう言えば、日本のヒーローは大概、職業不詳だ。お金持ちと言う感じはしない…ともかくそれで、彼らは何となく、敵と戦い打ち破るのだが。
お金が無いのに、何故あんな事が出来るのか?それはまあ、漫画だから、と言えばそれまでだ。それよりは、トニーの様な奴の方が、現実的では無いか?そう、お金が無ければ人助けも出来ない、日本はそう、敗戦国だ、まだ、彼らは夢を見ているのだ。
…どうして今、そんな風に考えるのか。自分に少し、疑問には成った。
ちょっとお借りします、適当な所に乗り捨てますんで
なんかおる
島へ上陸!
…え?
…そうだ、これ、「トムソーヤの冒険」だ。多分そう。
主人公は秘密を探索しつつ悪漢らから逃げながら、結局は成功を手にする。
…でも、”彼ら”は、あの肌黒くて危険な労働者…なんだろうか。
自分が今、彼らと”違う立場”である事は解った、けど。
この先には、彼らがため込んだお宝でもあるの?
そこで僕は不意に気づいた、帰り道は…もう無いのだ。
少年の進む先は相変わらず薄暗く淀んだまま、次回へ続く