「そうして悪魔は地獄へ送り返された」それは、漫画的には定番の、一つのオチではある。
ただ、漫画なら平和を成し得た、でエンディングだが。現実はそのまま、次の話が始まるのだ。
※「pixAI」にて、タイトルをプロンプトに入力して出力
不吉は常にそこで、何をする訳でもなくただ、悪夢を語る
是非は有る。ニコニコ動画、KADOKAWA管轄のネット同人サイトが、AI要素の換金性を否定し、18禁系の春画イラストそして動画を削除する、事になった。少なくとも「子供が見ていても問題が無い程度の」そう言うモノだけを要求する、健全さに舵を切った訳だ。自分は問題ないとは思った、が。しかし、「王」それを意識すると、「それ以外」とはつまり、”王に棄てられた連中の吹き溜まり”ではある。
実際には、DLsiteとか?同人市場はそれとは別に、活況でさえある。「市場」その視点で見た時、「棲み分け」というのは両者の利害を考えると妥当でさえある、訳だが。ただまあ、そこに有るのは「日の当たる側」と、「当たらない側」と言う視点かもしれない。基本的には、会社で仕事中に裸の女性のパンフレットが配布されたりするのは問題ではあり、とは言えホテルの寝室で行為中に、仕事の電話が掛かってくるのはもっとノ―サンキューだ。両者の境目は曖昧ではあるが、公と私の区別は付けるべき、そこは妥当な話なのだが。
最近、社員を切れる条件、というのを考えはした。会社に損害を与え、勤務態度が悪く、上司の言う事も聞かない、”それ”は首にしていい。切られた存在は、その会社とは相性が悪かったのだ。もっと、自分の意向と会社の意向が合致する場を探すべきではある。が、正直言って昭和の倫理で言うとその先に有るのは「ヤクザ」暴力団、その領域だった現実は深刻に重いのかもしれない。そこは改善されたのか?は、ちょっと今の「意識」からすると、微妙に懸念は残って居る。
理解はある、昭和の頃の”それ”は「雇ってもらえない」人々の結果ではある、社会的な切り捨て。当時はまだ金本位制の強い時代だ。「麻雀で負けた奴」は、人力発電機も廻せないまま身を売らねば成らなかった。強い奴に下層を保護する責務は無く、太平洋戦争でアメリカが勝った理由が原爆である限り、銃の権威は”絶対”ではあり。もちろん現実的には最上位に成ったら最下層を保護する責務、それは発生する、が。その時、人の理解も視界も、どうしても不備が出るのは良くある話では、あって。
一応、そんな最上位の「懸念」の果てに、社会は変化した、今は人力発電所がある、と言って良い状況かもしれない。最下層に堕ちる理由は、生活が出来なくなるから、だ。ともかく人力発電所が有る時、五体満足で「生活が出来ない」それは、かなり可能性が低い事態ではある。特に明確な犯罪などの過失を持たない時、そこから次の「普通」に移動するのは、それほど抵抗は無いのではないか?ただ、会社に損害を与え勤務態度も悪く上司の言う事も聞かない、それは或いは「物理に抵抗している」様かもしれずそれは。暫く”その場”での矯正はやむを得ない、そう言うのは有るかも。
考えたら「世界」その構造としても、昔のようには「平和」何の懸念も無い状態、それは存在しない、という事には成っている。必ず「魔」が居て、”それ”を否定し排除する事で、その領域は逆に利益を得て成り立つ。むしろ、昔が平和として過剰だった、とさえ言える訳で。”その”現実として今、「王の親族がクビに成った」地獄行きになった、それは。昔には無かった何かの違う懸念、それとしては残って居る。
果たしてそれは、意識の問題で済む事、だろうか。ともかく今、護るべき存在を意識する時、それは神話の天使と悪魔の戦い、その再現に成ってしまうのは。「漫画だから」その脆弱さみたいな話、かもしれない。昔は何故、曖昧さが許されたのか?みたいな話だろうか。「それは現実の事象を抽象化して描いていた」部分が結構あった、訳だ。神々とは、王の事だった。平成に入って”それ”は、大分異なる理解に成ってはいく、が。今になってまた、”それ”が蘇りつつある?そんな風にも思わない事も、無い。
これ、”誰”の事なの?
古い世界では、それは大事な話だった。新しい世界?それを気にしない領域は、良い領域か?は謎である。
一つの安定と、そして「昔の様ではない」少し薄暗い平和、の是非ではある。「平等」エロの世界も武器屋の領域も、それらは神の前では等価であり、等しい権利を有する、時。隣の世界は常に侵略の危機に怯え或いは逆に、侵略の衝動に時に支配される、訳で。世界は自覚し、自制或いは抵抗をせねば成らない。ただ何となく暮らせる…今は、少し剣呑さの残る現実ではある。
今も残る古い「理想」への衝動とは、果たして何だったのだろう。