「女帝 小池百合子」という本の続きです。
1番言ってはいけない言葉だと思ったのは、拉致問題のところでした。
超党派で結成された「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟(拉致議連)」は2002年4月に改組され、自由党だった小池さんも副会長のうちの1人だったそうです。
小泉さんが訪朝した9月17日に東京の外務省飯倉公館には被害者家族と、この拉致議連の議員たちが待機していました。そこへ「5名生存、8名死亡」という残酷な情報がもたらされ、沈痛な空気が流れる中で記者会見が開かれましたが、被害者家族が並ぶ中央になぜか小池さんの姿があったそうです。
「いつもテレビに映り込もうとする」と拉致議連の中でも問題になっていたといいます。
会見が終わると取材陣も政治家も慌ただしく引き揚げてしまい、部屋には被害者家族と関係者だけが残され、大きな悲しみに包まれていたそうです。
するとそこへ、いったんは退出した小池さんが足首を立てて慌ただしく駆け込んできて小池さんは「私のバッグ。私のバッグがないのよ」と大声を上げたそうです。
部屋の片隅にそれを見つけると、横田夫妻もいる部屋で小池さんは「あったー、私のバッグ。拉致されたかと思った」と言ったそうです。
この発言はテレビで1回だけ聞いたことがある気がします。
この発言はこの本を全部読み終わった後でも1番覚えていました。
拉致被害者の家族がいてもいなくても言ってはいけない発言だと思うので、失礼だと思いました。
当時、小沢一郎さんから離れて保守党に所属していた小池さんは、小泉さんの訪朝をメディアで厳しく批判したそうです。
なぜ、もっと強硬に出なかったのか。初めに国交正常化ありきで拉致事件の真相究明がないがしろにされた、小泉外交は手緩くて見ていられないと。
「納得できないのは、小泉首相は北朝鮮がテロ国家であることをわざわざ足を運び、確認した上で国交正常化交渉再開に向けての共同宣言に署名したことだ。ふつう相手がテロ国家であることが判明すれば、国交断絶に踏み切る。テロ国家であると確認しつつ、国交を結ぼうとは考えない。日本側には焦る理由が全くない。であるにもかかわらず会議終了後、拉致という言葉すらない平壌宣言にさらさらと署名し、日朝国交正常化交渉へと前のめりで突っ走った小泉首相と外務省に危なっかしさを感じざるをえない」
北朝鮮にもアメリカにも利用されたのが今回の小泉訪朝だ、国交正常化ではなく経済制裁こそが正しいと小池は持論を繰り返したそうです。
小池さんは常に勢いのあるものに付く。落ち目のもの、弱いものは初めから目に入らない。
その時、1番強い者を求めると書いていました。
拉致問題の時の発言を本当にした人なのかなと思うくらい、メディアで厳しく批判していたところの発言はその通りだなと思うことも言っていたので、小池さんはよく分からない人だと思いました🤔